インターンは「就業体験」と訳されます。欧米では、長期のインターンで職業体験を積んで企業や仕事への適性を判断するのが一般的です。日本で盛んになったのはこの数年。業績好調で採用数を増やす企業が多く、どんどん売り手市場になり、企業の人材獲得競争は激しくなりました。一方で就活日程は「3年の3月説明会解禁、4年の6月面接解禁」で変わりません。そこで、優秀な学生と早く接触したい企業が競ってインターンを始めたわけです。学生にとっても3年夏からのインターン参加が常識になりました。
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武田薬品工業】(2019年卒の採用は)学生にとってインターンシップが当たり前になった年でもありました。今までは「製薬会社がどんなところか学びに来ました」という人がいましたが、2月のインターンでは「製薬5社目」「6社目です」という人たちがいて、「製薬企業についてグループディスカッションをしてください」と指示したときのスタートダッシュが違います。「○○が□□で、国の動きは△△で……」と、いきなり専門用語が飛び交ってレベルが高い。製薬業界を一から学びに来たというより、「その中の武田の特徴は何か」を見ていると感じましたね。
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