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――「人事のホンネ」にIT企業が登場するのは初めてです。新卒採用は何人くらいですか。
新卒採用は今年が3回目ですが、だいたい毎年10人前後です。
――志望者数は?
最初に応募してくるプレエントリーは4000~5000人ですが、そのあとエントリーシート(ES)に加え、課題も提出してもらうので、実際の志望者は数百人になります。
――ずばり、どんな人を求めているんでしょう?
一つは非常にロジカルな人、それから好奇心が強い人、主体性がある人、タフな人といったところでしょうか。
――なぜ、まずロジカルな人が必要なんですか。
「なんとなくそう思うから」ではなく、事実や数字を根拠に判断することを会社として求めているからです。
――好奇心、主体性についても教えてください。
新しいサービスをユーザーに提案したり、変化の激しい業界で生きていくためには、新しいことや変化を好む人の方が合っていると思います。また弊社は、監督やベンチからのサインで動く「野球型」ではなく、状況を見ながら臨機応変にプレーヤーが判断して動く「サッカー型」の組織ですので主体性のない方は難しいですね。
――「タフ」とは、精神的にという意味ですか。
そうですね、肉体的なタフさと両方備わっていればすばらしいですが、どちらかというと精神的な方を見ています。なぜなら、変化の激しい業界で勝ち残って行くにはその変化に全力でついて行く必要があります。その変化をストレスと感じるか、刺激や楽しさと感じるかの違いは大きいと思います。
――採用職種を教えてください。
大きく分けて、総合職と技術職の二つです。技術職は理系が基本で、総合職は文系・理系が両方います。
――技術職には多様な職種があるようですが、採用時に細かく分けて募集するのですか。
いえ、技術職という大きな枠で応募してもらいます。内定後、これまで学生時代に研究してきたことや自分で開発したものの中身、内容を見たうえで配属先を決めます。
――2015年新卒採用はどんなスケジュールでしたか。
オーソドックスに、大手企業のスケジュールとほぼ同じタイミングでやりました。2013年12月にサイトをオープンしてプレエントリー受け付けを始め、2014年の2月頃課題を出してもらい、3月から面接をしました。内々定を出したのは4~5月です。小規模ですが秋採用もやりました。
――総合職と技術職、それぞれの人数は?
今年は総合職7人、技術職4人ですが、まだ選考中の方がいらっしゃるので、もう少し増えるかもしれません。
――女性は何人採用しましたか?
2人で、両方総合職でした。まだ少ないと思います。全社の女性社員の割合は3割台です。
――2016年新卒採用は増やしますか。
まだ決まっていませんが、2015年新卒よりは少し多く採ろうと思っています。ただ毎年「いい人がいれば採ろう」というスタンスです。応募者数をなるべく増やす準備はしていますが、無理にハードルを下げて採用者数を増やすつもりはありません。