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――採用実績を教えてください。
2014年4月の入社は13人で男性6人、女性7人でした。2015年新卒採用の内定者は11人で男性6人、女性5人です。過去の実績として理系の学生もいますし、もちろん大学院修了者も歓迎です。職種は総合職の一括採用で春採用のみです。
――エントリーの動向は?
プレエントリーが8000人弱。本エントリーは2500から3000人弱でしょうか。このような傾向は景気の影響を被ることもなく、毎年大きくは変わりません。
――最近の学生の印象はどうですか。
のんびりしていますね。ポテンシャルはあるのに、自分の中で整理がつかないまま「エイヤッ」でスタートするので見ていてハラハラすることがあります。一方で、学生が活動してじっくり企業を見たり、先輩の話を聞いたりできる期間も短くなっている。「学生が」というだけでなく、我々もその前提でいっしょに整理をつけていく姿勢でないといけないと思っています。
■WEBリポートとES
――2015年新卒採用の流れを教えてください。
2013年12月1日に採用広報スタート。合同説明会、学内セミナーに参加しながら、プレエントリーを2月末まで受け付けました。ぴあの場合、簡単なWEBリポートを提出してもらうことで本エントリーとしています。WEBリポート選考を通過した人にクローズドセミナーにお越しいただきます。そこで会社の概要や社員の声を聞いてもらって、本当に応募するかどうか意志を固めていただき、その場で手書きのエントリーシート(ES)を書いてもらいます。
――WEBリポートはESとは違うんですね?
はい。2015年新卒採用のWEBリポートは質問3項目に答えてもらいました。1項目の文字数は200文字くらいなので高いハードルではありませんが、志望度が高くないと障壁になるようで、提出しない人もいます。
――セミナーで書いてもらうESはどんな内容ですか。
詳しくは言えませんが、学生時代に一番真剣に取り組んだことや困難だったこと、志望理由などを書いてもらいます。一般的な内容です。常日ごろ自分で考えている人、感受性のある人は、その場でもパッと書けると思います
――その場で書かせる狙いは?
誰かが添削することがなく恣意的な内容が入らない。何かをまねしたり、誰かのアドバイスを受けたりできない中で、自分の気持ち一つで書かなくてはならない。これが一番の狙いです。
――でも、本気で受ける人は周到な準備をして臨むのでは?
ESを書くときには資料を手元に出しても良いことにしています。会社についてやOB訪問で先輩に聞いたことなど、自分が作った資料であれば見ていただくことができます。ホームページをプリントアウトしてきて見る人もいるし、いろいろ書き留めたノートを一生懸命見ている人もいる。「なんでこの会社を受けるのか」をまとめ、その文章をアレンジしながら書く人も。自分で考え、準備したことは大いに生かしてほしい。それも、熱意のひとつですから。だから、その場でスマホなどで検索することは禁止しています。…続きを読む