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【人事のホンネ 特別編】自分と人との違い、おもしろがって 人気ランキング2位・講談社に聞きました
人事部 岩崎志子(いわさき・ゆきこ)さん(左)、前田克也(まえだ・かつや)さん(右)
2024年04月03日
みなさんに一言!
(岩崎さん)
私は学生時代に理系学部で制御工学を専攻していました。面接では研究内容や出版社を志望している理由を必ず深掘りされると想像していたので、志望動機や会社でやりたいことと今までの人生の選択をすべてつなげて話せるように準備しておきました。
自分の話で恐縮ですが、大学で制御工学を専攻したのは、子供のころから映画「スターウオーズ」シリーズが好きで、ロボットと人間が共存するSF的世界を実現させるためでした。ただ、いざその世界に飛び込んでみると、ロボットづくりにフィクションの世界ほどの自由度はありませんでした。自分が本当にやりたかったのは、「スターウォーズ」のアナキン・スカイウォーカーが自分ひとりでロボットを作り上げたように、すべての工程に自分が立ち会い、最初から最後まで携わることだったんです。もし電機メーカーに入っても、ものづくりの工程で自分がかかわれるのは一部分だけ。理系の世界では夢の実現が難しいなと思ったとき、自分がロマンを感じるものづくりができるのは夢を与えてもらったエンタメの世界だ、と思い至りました。実際、編集者時代は驚くほど多くの工程に裁量を与えられ、クリエイターと二人三脚でものづくりをすることができました。あのときの判断は間違っていなかったと思います。
ぜひ就活生のみなさんも、自分の原体験やこれまでの人生を振り返って再構築し、自分のやりたいことに結びつくストーリーを言語化してみてください。自分にとってはありきたりだな、と思うことでも、自分だけのストーリーが必ずあります。それを自分が理解して、言語化して、思いをもって伝えられるようになれば、それが内定への一番の近道かもしれません。
(前田さん)
志望理由を答えようとすると、抽象的でほかの人と似たような答えになってしまう。そういう悩みを持っている学生がたくさんいるんじゃないかと、ESを見て思います。
私たちのESでは「自由に考えてください」という問いが多いです。自由って、実は一番難しいと思います。でも正解がない設問だからこそ、どんなに小さなことでも自分のエピソードに具体的にひきつけて自由に話してほしいです。自分の行動や、何かを好きになった「きっかけ」を考えると、体重の乗ったエピソードがいくつも出てくるはずです。私たちの選考時のスタンスは、つねに「あなたのことを教えてほしい、ただ知りたい」ということです。「私のことを教えてあげよう!」というポジティブな感覚で向き合ってもらえたら、必ず面白くて魅力的なESや面接になるはずです。
2024/04/30 更新
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