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■コロナ禍での採用
──2022年卒採用を振り返っていかがでしたか。
コロナ禍での採用は2年目でしたが、学生の質・人数ともに計画は達成し、優秀な人材を確保できました。
オンラインでの選考については、学生は非常に慣れている実感がありましたし、私たちも2年目だったので少しずつ慣れてきました。
──WEB選考のメリット・デメリットは?
当社はたくさんの学生が全国から受けに来てくれるので、ロケーションフリーでできるのは非常に便利ですし、近場の学生も移動時間がないので効率的な就活ができたと思います。
デメリットは、対面なら分かる学生の雰囲気が画面越しだと分かりにくかったことです。学生側にもちゃんと伝わったか分からない不安があったと思います。そのあたりのコミュニケーションが対面とは少し違いますね。
──もともと全国規模の会社ですが、地方からの応募や採用は増えましたか。
私も鹿児島県の出身なんですが、応募者も内定者も地方の学生はけっこう増えました。インターンシップも地方の学生が気軽に応募できるようになったと思います。
──WEB面接で工夫したことはありますか。
学生の緊張をほぐすアイスブレイクですね。話を聞きながら「学生本来の雰囲気じゃないのかな」と感じたときには、私は少しくだけた話し方にして学生の素を引き出せるように意識しました。
──どんな話をしたのですか。
趣味やコロナ禍での過ごし方について聞きました。趣味は学生時代に頑張ったことにつながることもあります。コロナ禍で友だちどういうコミュニケーションをとっていたか、どうやって部活動をしていたのかとか。私も学生が学校に行けない中でどう過ごしていたか知りたかったですし、そういう話をするうちに自然と本音を引き出せました。
■説明会
──会社説明会もWEBで実施したのですか。
2022年卒は対面とWEBと両方で行いました。対面の説明会は主に、参加人数の多い主要都市で開きました。並行して、「内定者が語る」「採用担当者が語る」といったテーマを設けてWEB説明会を配信しました。
これとは別に、2021年卒から「My Town, My Life」と銘打って、「地域」をキーワードに、その土地の有力企業3~4社とコラボした合同パネルディスカッションもWEBで配信しました。コロナによって対面での合同説明会が減り、偶然通りかかった企業のブースで話を聞く機会が少なくなくなるなか、「どこかの企業に興味があったら、ついでにこちらも見てみてね」ということが実現できる取り組みです。地域を切り口としていますが、全国、世界中のどこからでも見てもらえます。学生の評判は上々で、のべ数千人が参加してくれました。
■選考プロセス
──2022年卒採用の選考スケジュールを教えてください。
エントリーシート(ES)は3月から募集を始め、通年採用の形式をとっています。段階的に選考に進むプロセスになりますが、多くの学生が募集を開始した3月に応募してくれて、その中で筆記試験を通過した人に、6月から採用面接に進んでもらいました。…続きを読む