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(前編はこちら)
■求める人物像
──求める人物像を教えてください。
河内 通信業界は変化が激しいので、その変化を楽しめるか、困難があっても熱意を持って打破していけるかですね。学生時代の取り組みなどから判断します。
──日本を代表する会社ですから、安定感を求めてくる学生も多いのでは?
河内 最初は「安定」をイメージして来る学生がいますが、説明会などに参加するうちに違うと感じるようで、選考で残る学生や内々定者にはその傾向はないと思います。世の中はどんどん進むので現状維持だと置いていかれます。NTT東日本は常に新しい何かを生み出し、成長を止めない会社です。コロナ禍の2020年度も増収増益を実現しました。「安定」を生むのは「挑戦」です。来年、再来年、5年後の安定を得るための挑戦を各社員がしています。
五十嵐 「安定しているから選びました」という学生はほぼいません。働きやすい環境、柔軟な働き方を求める人はいますが、「どんどん新しいことにチャレンジできる」ところに共感して来てくれる学生が多いですね。
■ニュースへの関心
──世の中やニュースへの関心は必要ですか。
河内 変化が激しい業界なので、世の中のトレンドをつかむことは大事です。あらゆる業界と関わりながら仕事をするので、視野を広げるために新聞やニュースをチェックして時流を捉えることは社員も含めて重要です。
今の学生は情報に触れる機会が多く、浅い情報はたくさん持っています。面接で「なんで?」を繰り返し、深掘りしても自分の思いを話せる学生は、情報を取捨選択してインプットしていると分かります。
■インターンシップ
──インターンシップについて教えてください。
河内 事務系は地方創生のビジネスプランを考えてもらいます。夏と冬に5日間ずつ、それぞれ3回実施して各回50人ほどが参加します。
五十嵐 技術系は大きく3種類で、一つはシステムエンジニアの業務を体験できるコース。二つ目はネットワークプランニングでインフラをつくったり守ったりするコース。三つ目がプログラミングやクラウド、セキュリティーなど技術に特化した業務を体験できるコースです。3種類を夏冬5日間ずつ開き、各回約50人が体験します。
──内定者のうちインターン参加者の割合は?
河内 インターンに参加すると企業理解が深まる影響もあり、結果的に半分くらいを占めています。
■働き方
──NTTは今後リモートワークを基本とし、全国にサテライトオフィスを設けて転勤や単身赴任をなくしていくと発表しましたね。今の出社率はどのくらいですか。
河内 私はこの1年間で10回も会社に来ていません。設備系の仕事は現地に行かないといけないので、NTTグループ全体のオフィスワーカーで在宅勤務7割を掲げています。
五十嵐 我々は、時間や場所にとらわれずに自由に働ける「リモートワールド」を推進しています。これからはダイバーシティーの観点からも、女性も障がいを持つ方も個人がベストパフォーマンスを出せる場所・環境・時間を会社が提供する時代になると思います。…続きを読む