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(前編はこちら)
■インターンシップ
──インターンシップについて教えてください。
今年からオールWEBで、「総合職」「研究」「デザイン」「フットウェア開発」の4コースを設定しました。
──採用では「総合職」に含まれる「開発」をインターンではなぜ分けたのですか。
「開発」は技術職ではなく企画的な位置づけです。うちのコアなビジネスなので、インターンで引きつけたほうがいいんじゃないかと。「シューズの開発」というと、この本社で靴をトントンつくっていると思われるんですが、海外の工場への技術指導やコストの計算管理など、モノづくりのプロデューサー的な仕事なんです。
「開発」はモノをいじらないと分からないので、開発部の協力を得て、材料を工場から取り寄せて参加者の自宅に送り、組み立ての実習を初めてWEBでやりました。
──材料が届いて、各自が家で靴を実際に作るのですか。
はい。材料や足型を自宅に届けて、講師と一緒にシューズを開発していく工程を体験するプログラムです。リモートでやるのは初めての試みでしたが好評でした。
──「総合職」のインターンはどんなものですか。
夏の職場体験です。3カ月かけて、2週間に一度くらい、企画、研究、開発、デザイン、生産、EC(電子商取引)、販売とバリューチェーンごとに講義とプロブレム・ベースド・ラーニング(問題解決学習)をしています。 講師に仕事のやりがいや難しい点を講義してもらいながら、仕事に対する理解を深めます。その後、問題を出して「あなたはどう解決しますか」とグループワークで考えます。最後に人事総務統括部長に新規事業の提案をします。
「研究」もバイオメカニクス、デジタル、材料と3コースに分けて、12月に実施しました。
── 参加者数はどのくらいでしょう?
総合職、研究職は30~40人程度。開発、デザインは10人程度です。
──本採用につながることもありますか。
プログラムを通じてアシックスを知ってもらうということが目的ですので、採用という形ではありません。…続きを読む