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■2020年卒採用
――お二人の役割分担を教えてください。
蒲さん(写真右) 私は前年まで「総合職」担当でしたが、今は「プロフェッショナル職」を担当しています。
伊地知さん(写真左) 私は今年、人事部に来て総合職担当になりました。
──2020年卒の採用はいかがでしたか。
蒲 早期化が進みました。非常に早い段階から学生が企業研究をし、選考慣れしている印象を受けました。3月1日を待たずして「出来上がっている学生」が多いと感じました。ただ、JR西日本は鉄道というインフラ企業なのでイメージしやすい一方、利用者として知っている仕事は一部で、学生にはなじみの少ない技術系の仕事や事務系の仕事もあります。就活が早まると、「知っているがゆえに分かった気になっている」部分があるかもしれません。
──内定者数を教えてください。
蒲 内定者は、総合職約110人、プロフェッショナル職の四大・短大卒生が約300人です。男女比は75%対25%。あらゆる分野で女性が活躍しています。
プロフェッショナル職には「運輸」と「技術」があります。「運輸」には運転士コースと駅務コースがあり、女性比率を40%以上にしようとしています。
──文系・理系で応募できる職種は限定されていますか。
伊地知 どの職種についても全学部・全学科を対象としています。プロフェッショナル職の「技術」の内定者にも文系の学生がいるので、文系・理系問わず、いろんな人に受けてもらいたいと思っています。
蒲 文系出身でも多くの社員が「技術」で活躍しています。当社には鉄道固有の技術が多く、鉄道車両や電気、施設に関する知識などを学生時代に専門的に学んでいる人はまずいません。だから入社後の教育に力を入れていて、研修センターで一から鉄道固有の技術を学びます。
──2019年春入社の実績は?
蒲 総合職136人、プロフェッショナル職の四大・短大卒生は297人でした。
■職種
──総合職もプロフェッショナル職も職種が細かく分かれているそうですが、いつ決まるんですか。
伊地知 総合職には「事務系」と「技術系」があります。募集は一括で行い、エントリーシート(ES)などで希望職種を聞きます。
事務系には「鉄道」と、不動産、ショッピングセンター、ホテル、駅ナカの物販・飲食などを手がける「創造」があります。技術系には、「運輸」「車両」「施設」「電気」「IT」があり、「施設」はさらに「土木」「建築」「駅機械システム」と分かれています。配属は入社後に決めます。
蒲 プロフェッショナル職には「運輸」と「技術」がありますが、大卒の場合、募集は一括です。選考の過程でどんな働き方をしたいか本人の希望を聞き、内定の段階でどちらかに決まります。「運輸」はさらに「駅務」「運転士」、技術は「車両」「施設」「電気」という専門職に分かれますが、こちらは入社時に正式決定します。
──運転士は子どもの憧れの仕事ですが、「大卒運転士」も多いのでしょうか。
蒲 今は大卒のほうが多いですね。「高卒より大卒」を優先的に採用しているわけではなく、大卒の応募者が多いためです。…続きを読む