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■2019卒採用ふり返り
──2019年卒採用はいかがでしたか。
「YJC」という取り組みを初めて行いました。「良い人を、自分たちで、ちゃんと採用する」の略です(笑)。「リクルーター300人が全員人事(部)」という仕組みをつくりました。従来の採用は人事が採用戦略を立て、母集団を形成し、見極めをして上にあげる段階で社員に入ってもらう形でした。それを全部、現場の社員も一緒にやるのがYJCです。
――なぜYJCを?
サイバーエージェント(CA)には「採用に全力を尽くす」というミッションがあり、社長の藤田晋が自ら採用の現場に赴き、役員などのキーマンが積極的に関わってきました。ただ、会社が大きくなるにつれ藤田が面接に出られなくなり、採用メンバー同士も互いの顔が分からなくなってきたということもあり、2017年10月に「改めて採用に全力を尽くしてやっていこう」とYJC導入が決まりました。やってみたら、前年の1.5倍のペースで内定の承諾者が出て大成功。イベントの数は半年で100回を超えました。
──人事の採用チームは何人ですか。
社員は10人。前年まではこの10人が中心となってリクルーターを巻き込んでいましたが、YJC以降は現場の社員が企画して集客して見極めもしています。採用チームは戦略に集中するようになり、根本的に変わりました。
CAでは採用チームに入ること自体が「誉れ」で、活躍している人でないと入れません。社員5000人から選ばれたリクルーター300人は「とっておきの社員」です。2019年卒採用終了後には「YJC総会」という表彰式を開き、活躍した人にスポットを当てました。
──2019年卒の就活戦線の特徴は?
動きが早かったですね。すべての会社が6月以前に内々定を出しているように感じました。私たちも前年より「1.5倍速く」を目標に掲げました。2017年は12月時点で20人の内定承諾者がいたので、今回は30人を目標にしました。2018年卒選考がすべて終わったのは2017年8月でしたが、2019年卒選考は2018年6月末に終わったので目標は達成できました。…続きを読む