人事のホンネ

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2019シーズン【第9回 ソフトバンク】
採用直結インターンなど「攻め」の選考!変化を楽しめる人が合う

人事本部 採用・人材開発統括部統括部長 源田泰之(げんだ・やすゆき)さん

2018年03月06日

 企業の採用担当者に直撃インタビューする人気企画「人事のホンネ」。2019シーズン第9回は、日本を代表するIT企業ソフトバンクです。採用直結のインターンシップやナンバーワン採用など多彩な「攻めの採用」を実施。いつでも応募を受け付ける「通年採用」や、人工知能(AI)によるエントリーシート評価も導入しています。従来の常識を覆す採用選考はどんな内容なのか、根掘り葉掘り聞いてきました。(編集長・木之本敬介)
(写真は、孫正義会長が尊敬する坂本龍馬の像と握手する源田さん=東京・港区のソフトバンク本社)

■採用実績
 ――2018年卒生の採用人数を教えてください。
 4月に入社するのは、計390人程度で、男性280人、女性110人ほどの予定です。エンジニアの比率を少し増やしたので、女子の割合は若干下がりました。もともと理系に女子の割合が少ないので。文系・理系はだいたい半々です。

 ――「総合コース」「営業コース」「エンジニアコース」に分かれていますね。
 3コースとも総合職です。いろんな部署に配属される「総合コース」が約140人。エンジニア職にしか配属されない「エンジニアコース」は約150人、営業部門に確定している「営業コース」は約50人です。

 ――採用ホームページ(HP)を見ると「アソシエイト職」「販売職」もありますね。
 「アソシエイト職」は一般事務職で転勤がありません。「販売職」はショップ店員。ともに採用数は25人くらいです。性別を限定しているわけではありませんが、アソシエイト職は女性の応募が多く2018年卒生は全員女性です。販売職は逆に男性が多く9割を占めます。

■インターンからの採用
 ――エントリーした大勢の学生から選抜する「母集団型選考」から、新たな「攻めの選考」を掲げていますね。どういうことですか。
 今まではプレエントリーしてくれる3万人の学生の母集団から、ソフトバンクに合う人を探してきました。しかし、就活生にこちらからアプローチするほうが、合う人を見つけやすいのではないかというのが僕たちの仮説です。

 ――具体的にはどんな選考を。
 いくつもありますが、まずは採用直結のインターンシップです。2週間から4週間、実際に現場で働くインターンを実施し、興味のある人はそのまま選考に進んでもらいます。インターン経由で入社した学生は離職率が低く評価が高い。リアルに働いたうえでソフトバンクに合うかどうか考えて入るので、ミスマッチが少ないのだと思います。
 近年各社のインターンに参加する学生が増えているので、「インターンシップ」という言葉をフックにしてソフトバンクのインターンに気付いてくれる人が増えています。2年前は2000人ほどだった採用直結型のインターンの応募数が、2016年は3000人、2017年は4500人と1.5倍ずつ増えています。…続きを読む

みなさんに一言!

 日本は人材の流動性が低いので、本当に自分自身に合う企業に就職することが大事だと思います。世間体や会社の格や先輩がどうかではなく、「ここで働きたい」という自分自身の思いを大切にしたほうがいいし、本当に合う会社を探したほうがいい。会社側もお化粧して立派なことを言うのではなく、リアルな働き方や求めている人物像を伝えるべきです。学生側も自分を飾ったり盛ったりするのではなく、素直に自分を出したほうが絶対いい。100%ピュアな自分を素直に出すことがとても大事だと思います。

ソフトバンク株式会社

【通信・インターネット関連】

 ソフトバンクは、インターネット企業グループであるソフトバンクグループで、移動通信サービス、固定通信サービス、インターネット接続サービスを提供しています。グループ企業とのシナジーを発揮し、ITを通じて人々のライフスタイルを革新することを目指して事業を展開するとともに、IoTやロボット、エネルギー等の分野でも事業を拡大しています。

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