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■採用実績
──採用実績を教えてください。
2017年入社が20人、2018年卒の内定者が48人です。
──一気に倍以上に! なぜですか。
機構改革やレーベル、ブランドコンセプトもより明確になりましたので人事制度を統一し、新人・若手の採用をより一層強化することにしました。
──大手出版社の中では採用数が飛び抜けて多いですね。業務内容が「書籍」「文芸」「ゲーム」「映像」と幅広いからでしょうか。
はい。幅も広く、商品点数も多いです。また、若い人向けのコンテンツも多く、若い時期に「編集者としての旬」をむかえることができるのではないかと考えています。
──2014年に経営統合したドワンゴとは採用は別ですか。
現時点ではそれぞれ別に採用しています。
──男女比は?
ほぼ半々です。半々にこだわっているわけではなく、性別にもこだわっていません。偶然半々になっています。
──理系は?
もちろん、大歓迎です。実績としては、内定者の16%くらいでしょうか。論理的思考力、追究力が高い人材と期待して積極採用しています。
──理系の配属先はIT・技術系ですか。
特にプログラマーや技術職に限っているわけではありません。理系の編集者もいますし、文系でデジタル戦略部署に配属される人もいます。若い人たちは理系・文系にかかわらず、「本をすごく読むし、動画も配信するし、アプリのプログラミングもする」という方が結構います。また、今は本(紙)の仕事だけをやりたいと思っても、デジタルにも関わらざるを得ない時代です。
──理系出身者の特徴ってありますか。
理系の人は一つのことに没頭して深くまで分析します。自分の軸を持って、他の研究者とは違うことを進めるポジショニングが上手なので、編集者やプロデューサーに向いているとも考えています。ぜひ多くの理系学生に受けてもらいたいですね。弊社でも理系出身の社員は多く、優秀な編集者、プロデューサー、マーケティング担当として活躍しています。
──幅広い職種がありますが、「総合職」での一括採用ですね。配属はどのように決めるのですか。
編集希望の人がいきなり人事に行った例はありません(笑)。やはり「自分の得意分野でチャレンジしたい」という学生が多いので、なるべく希望に沿うように考えています。
総合職といってもアニメが好きな人はアニメ市場に近く、コミックが好きな人はコミック市場に近い部署、海外志向が強い人は海外事業など、本人の希望やこだわり領域に近いところへの配属を最優先します。3年に一度くらいの割合で異動し、10年くらいの間に総合プロデューサーや編集長のように何でもアレンジできるビジネスを生める人材に育ってもらいたいと考えています。
「KADOKAWAはどこに配属されるか分からない」と心配する学生も多いようですが、なるべく本人のこだわりがある領域に近い部署からスタートしてもらう予定です。
──どの分野が人気ですか。
ヒット作が出ると、その分野の応募が一時的に増えることもありますが、応募者の興味は「文芸」「実用」「ライトノベル」「コミック」「映画」「アニメ」など、ほぼ同じくらいの割合です。2018年卒生はインターンシップの影響か文芸志望が多かった印象ですね。…続きを読む