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――2016年春入社の採用人数と男女比、文理比を教えてください。
トータルで約100人、そのうち約半分が営業職(MR=Medical Representative、医薬情報担当者)で、あとの技術系は創薬研究職、技術研究職、開発職の三つに大別されます。男女比、文理比ともほぼ半々で、理系の半分は薬学部、残りが農学部など他の理系学部です。人数は近年、ほぼ横ばいです。
――MRは男性が多い印象があったので男女半々は意外ですね。社員全体の男女比は?
過去の歴史があるので圧倒的に男性が多く、女性は10%強。20代は3分の1が女性で、ここ数年の新入社員は半々くらいになってきました。ただ、女性を意図的に増やしているわけではありません。
――学生に男女差は感じますか。
女性は出産などライフイベントが多いせいか「この年齢にこうなっているためには、今年はこれくらいやらなければいけない」としっかり考えている学生が多く、面接でも話がわかりやすい人が多い印象があります。
――MRの適性に男女差はありますか。
さほどありません。最近は多くの女性MRが活躍しています。営業現場でいきいきと働いている女性も多く、適性に差は無いと考えています。
――応募資格は?
文系はMRのみの募集です。技術系の職種は専門分野で何を学んできたかが問われます。総務や人事などのコーポレート部門については、新卒は採用していません。MRは学士も修士も対象ですが、技術系は理系修士以上です。
――「DISC」という別の採用ルートがあるそうですね。
Drug discovery Innovator Selection Campの略で、創薬研究職採用のプログラムです。創薬にはイノベーションが必須です。多種多様な価値観を共有し、常に新しい価値を創造することができる人材、そして、専門性、経験、知識、情報、人的ネットワークなど、あらゆるリソースを活用して課題を解決できる力を持っている人材を、私たちは必要としています。また私たちは、採用活動とは一方的な選考の場ではなく、お互いに一緒に仕事をしたいと思える相手か、双方が対等に選び合う場であると考えます。ですから、一般的な面接ではなく、研究所の近くでキャンプのように生活してもらいながら選考を実施するスタイルを取っています。参加者同士や当社の研究者とのディスカッションを重ね、テレビの「ウルトラクイズ」のように脱落者が毎日出る。5日間のプログラムを経て最後に残った人に内定を出します。世界中から応募が来るので、留学先のアメリカからはるばる参加したのに、その日に脱落することもあります。
――技術系の採用に推薦制度はありますか。
ありません。すべて自由応募です。…続きを読む