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――2015年春の新入社員数を教えてください。
61人(男性41、女性20)です。四大卒が22人で、大学院の修士課程修了者が33人、博士が6人です。四大卒全員と修士の一部が事務系で、残りは技術系。全体の5割強が技術系です。
――採用ホームページ(HP)に載っている採用数を見ると、2011年入社の52人から、65人(12年)、78人(13年)、52人(14年)ときて、2015年入社は61人と、年によって増減がありますね。
今年は少し増やしました。極力安定的に採用したいのですが、その時期の事業ニーズによって多少のブレが出てきます。
――2016年卒の採用予定数は?
2015年のほぼ2倍です。バブル期のころに比べれば半分以下ですが、近年にない数字ですね。人員不足の事業もありますし、将来に向けた発展戦略に備えるためにも人財を増やしていきます。大変な時期に採用課長になりました(笑)。まさに、攻めにいこうというのが会社の姿勢です。
――女性の採用数に目標はありますか。
3割以上は女性とする目標です。
■エントリー数
――2015年卒採用のプレエントリー、本エントリー数を教えてください。
約3万4000人で前年から1割程度増えました。本エントリーはその3分の1くらいです。
――エントリー数はどう推移していますか。
2015年卒採用ではプレエントリーは微増したのですが、本エントリーは十数%減りました。プレエントリーが増えたのはいわゆる「一括エントリー」の影響と考えていますが、本エントリーについては会社の収益状況があまりよくなかったことが影響しているのかなと思っています。また、若年層の当社の認知度が少しずつ下がっているのも要因だと思います。
――なぜ認知度が下がっているのでしょう?
7~8年前まで、フランス人の女の子が登場する「だけじゃない、テイジン」というキャッチコピーのテレビCMを流して話題になりました。いま就活している世代の少し前くらいまでは、このCMを覚えていたんですが、その効果が薄れているのかなと。CMを打たなくなったわけではありませんが、以前のほうが印象が強かったんでしょう。最近はむしろ事業内容について深い知識をもった学生が多くなってきていますね。CMのイメージだけでエントリーしてくる学生は減った印象です。
――「一括エントリー」をどう評価しますか。
正直、志望度の低い人も含めてプレエントリーしてくるので、数字だけ見てぬか喜びしてはいけないと思っています。重視するのは本エントリーの数ですね。
――いま実施している2016年卒採用のエントリーの状況は?
現時点では、プレエントリーも本エントリーも、昨年と比べておおよそ2割減。採用数を増やす中で深刻な状態です。…続きを読む