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自分の言葉で意見が言える人は○ ロボットなど世界トップに誇り

安川電機 人事総務部人事グループ人事課長補佐 上岡耕一(うえおか・こういち)さん

2014年12月05日

■採用実績
 ――2014年春の新入社員数を教えてください。
 全体で約60人、総合職はそのうち約70%で、あとは事務職や、生産ライン管理などを担当する技能職です。全体のうち大卒以上は約70%、うち学士約30%、修士約50%、残りは高専卒等です。

 ――技能職とは?
現在、実際にロボットなどの製品を組み立てる作業は当社関係会社の製造専門会社が請け負っているのですが、生産ラインを効率的に構成する「生産技術部門」や製品の品質を確保する「品質保証部門」という部署は安川電機内にあって、その仕事をするのが技能職です。大卒生のほか、高卒生も採用しています。

 ――男女比を教えて下さい。
 総合職のうち女性は約15%、その他については、約50%が女性です。

 ――文系、理系の割合はどうですか。
 理系は約80%、文系は約20%です。細かな職種別には採用はしていません。

 ――来年春入社予定の人数は?
 2014年より総合職は結果として約20%増えた状況です。総合職の割合は全体の約80%、うち修士約60%、学士約30%、その他が高専卒です。女性は約15%で、文理別でいうと理系約80%、文系約20%人ですね。総合職の人数は増えていますが、技能職も含めた人数で見るとここ数年それほど変化はありません。

 ――2014、15年入社の女性の数がいずれも総合職約15%ずつですが、この数字はどう見ていますか。
 少ないですね。エントリー数で見ても女性が少ないので、いろいろ手を打っていきたいと思っています。個人的には採用の半数以上は女性にしたいと思っています。

 ――なぜですか?
 仕事を進める上で、男性の特性と女性の特性は、違うと感じています。女性社員を見ていると、特に技術系だときめ細かい部分や、お客様のニーズに配慮した製品を開発する姿勢はどちらかというと女性のほうが得意なのかなと感じる。今後市場をさらに広げていくにあたっては、男性の力だけではなく、ニーズに敏感な女性社員の力も必要になってくると考えています。

 ――現社員の女性の割合は?
 12~13%程度です。理系の中でも機械や電気といった工学系は女性の割合が少ないのが一因かもしれません。最近は会社の規模拡大にあわせて関西や関東での採用活動に力を入れてきたのですが、女性はどちらかというと地元志向が強いという話を聞きますのでので、もう一度九州での採用活動、PRに力を入れるべきなのかもしれません。

 ――新入社員や内定者の出身地の割合は?
 九州は5割で関東が3割、関西は2割弱ですね。最近は結構、関東でもセミナーなどに出展しているので。出身高校が九州という人も多いですが、まったく九州に縁のない方も増えてきています。…続きを読む

みなさんに一言!

 就活のスケジュールが変わることで大きな不安感を抱いていると思います。でも、会社側も焦っているんです。学生は単純に会社から見られる側ではなく、会社と学生がお互いを知るのが就職活動。だから一方的に選ばれる側だと考えず、自信を持って臨んでほしい。

 学生は就職をゴールだととらえがちです。でも私たちからすれば、就職はあくまでスタート。そこから40年間、月曜日から金曜日までずっと働き続けるわけです。それって、大変なこと。学生時代にアルバイトやスポーツを4年間頑張ったというレベルの話じゃないんです。だから自分が本当にやりたいこと、その会社に行って自分がどうなりたいのかをしっかりイメージして会社を選んだほうがいい。安川電機を受けに来るのであれば、安川電機で働くイメージをしっかりもって就活してほしい。

 でも、実際どうすればいいか難しいですよね。就職活動って答えが本当にないと思います。そんなときはまず合同説明会などに足を運ぶこと。行けば、なんとなくでも自分の方向性がわかってくると思います。 日本には非上場も含めると400万社ぐらいあるといわれていますので、全部の会社を見るのは不可能です。上場企業に限っても3500社もある中で全ての会社を見て一番自分に合った企業を選ぶのは無理な話。自分が活動できる範囲で出会った会社が縁のある会社、いい会社だと思って、入るのがいいんじゃないでしょうか。

株式会社 安川電機

【機械・プラントエンジニアリング】

 福岡県に本社を構える安川電機は、実績と技術で世界のモノづくりを支えています。創立100周年に向けたビジョンとして、より人に近い領域で人と共存するロボット市場の創造及び省エネ、自然エネルギー分野での事業にも注力し、様々な分野出身の社員が活躍しています。また、福岡県に本社を置きながらグローバルに活躍できるFA業界に属する会社です。海外売り上げ比率は6割を超えています。FAとはファクトリーオートメーションの略です。ロボットによる自動化等で世界の製造現場を支えています。ACサーボモータ、インバータ、産業用ロボットの領域では世界シェアNo.1を獲得しています。

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