話題のニュースを総ざらい!面接で聞かれる!就活生のための時事まとめ

2017年10月03日

就活

就活生が押さえるべき10の数字㊤ 人口の話

①世界の人口=76億人

 世の中を知り、語るのに数字は欠かせません。就活生が知っておくべき10分野の数字をまとめます。日々動きますから、細かい数字を記憶する必要はありません。ざっくり押さえることが大事です。時事問題などの筆記試験によく出るうえ、面接で盛り込めば話にぐっと広がりが出せますよ。まずは、人口にまつわる数字から。

 ブルゾンちえみさんが、世界の男は「35億!」と言っていますね。世界の人口は2011年に70億人を超えました。今年の国連の発表によると、現在はすでに76億人に増えています。2030年までに86億人、2050年に98億人と100億人に近づき、2100年には112億人に達すると予測されています。今は14億人の中国がトップですが、2024年までに今13億人のインドが抜くとみられます。

 「人口1億人以上の国々」の表は、2012年の国連の資料をもとにしたものですが、分かりやすいので掲載しました。アジア、アフリカの発展途上国が目立ちます。人口が増える国は企業にとって将来の有望な市場です。商社、インフラ系、メーカーだけでなく様々なサービス業も進出が進むでしょう。みなさんが中核となって働いている10年後には、こうした国々とのビジネスに携わっている人がいるはずです。

②日本の人口=1億2700万人

 日本の人口については先週も書きましたが、2008年の1億2808万人がピークで、今は約1億2700万人に減りました。少子高齢化で生まれる子どもの数よりも、亡くなる人のほうが多いため、これから数十年減り続けます。2016年に生まれた日本人の子どもは約98万人で、統計を始めた1899年以降で初めて100万人を割りました。死亡数は戦後最多の約130万人でした。

 65歳以上の高齢者人口は3500万人を超え、総人口の27.7%と4人に1人を超えています。80歳以上が1000万人超、90歳以上は200万人を超えました。高齢者向けのビジネスは確実に伸びます。

◆「日本最大の課題『少子高齢化・人口減』…企業はどうする?」はこちら

③東京の人口=1300万人

 東京都に住む日本人の人口は約1304万人で、前年より7万7400人増えました(2017年1月1日時点の住民基本台帳)。日本の人口の1割、10人に1人が東京に住んでいることになります。東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県を合わせると約3500万人で3割近く。東京、名古屋、関西の三大都市圏の人口は、前年より14万人あまり増え約6600万人。11年連続で全国の人口の半数以上を占めました。

 東京都の合計特殊出生率は1.17(2015年)と全国最低です。生まれる子どもの数は減っているのに人口が増えているのは、地方から東京に来る人が多いからです。「東京一極集中」と呼ばれ、近年加速しています。東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年に向けてさらに加速するかもしれません。

 東京への流入が特に多いのは10代後半から20代の若者です。知名度が高い大学や大企業が東京に集まっているため、進学や就職のタイミングで上京するわけですね。ただし、家賃や物価は高く通勤も大変な東京など大都市で働くか、企業の選択肢は多くなくても暮らしやすい地方都市で働くのか、就活ではじっくり考えてください。

 ちなみに、世界の主要都市を格付けする「世界の都市総合力ランキング」(森記念財団都市戦略研究所)の2016年版で、東京は前年までの4位から初めて3位に浮上しました(1位ロンドン、2位ニューヨーク、4位パリ)。「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の6分野を総合的に調査するもので、訪日観光客の増加や、円安で住居費に割安感が出たことなどが反映されました。