まや姉さんの就活モチベーションUP講座 略歴

2018年05月10日

【就活相談Part1】コミュ力抜群女子が1次面接で落ちたワケ

立て続けに面接落ちて撃沈

 GWも終わり今はまさに就活の正念場。せっぱ詰まった学生たちが相談にやってきます。今回から3回連続で、就活生のリアルなお悩み相談と私からのアドバイスをお伝えします。
1回目は、私立大学4年生のハルカさん(仮名)にご登場いただきます。

【ハルカさんのプロフィール】
 都内の有名私立大学で経済を専攻。長年のバスケットボール経験があり、礼儀正しくはつらつとした笑顔、コミュ力抜群の女子。「人をハッピーにさせる仕事がやりたい」と、複数の業界30社ほどエントリー。なるべく多くの社会人と直接会って話すことがモットー。大学3年夏ごろからエンタメやメディア企業中心に、多くのインターンに参加しました。しかし本番の就活が始まったとたん立て続けに面接で落とされ意気消沈。このままではまずい、と危機感を持ち、私のところに相談にやってきました。
(個人が特定できないよう情報を一部変更しています)

ハルカさんにズバリ質問

Q.ハルカさんの会社選びの軸は何ですか?
 ――「人にハッピーを与えているか」「新しいことに挑戦しているか」を基準に、いろんな会社を選びました。特に業界を絞っていないのでエンタメ系、ホテル、百貨店、アパレル、ウェディング、映画、音楽などいろいろです。将来、何か自分が企てたことでお客さんをワクワクさせるような仕事がしたいと思っています。

Q.今の選考状況はどんな感じ?
 ――エントリーは30社ぐらいで、ESは半分通りました。こないだ食品メーカーとウェディングの1次面に行ったのですが、落ちてしまいました。今までインターンの面接では1社も落ちたことがなかったのに、初めて落とされてめちゃくちゃ落ち込みました。やっぱり就活って甘くないんだ、と痛感したので、これを機に軌道修正したいと思っています。

Q.落ちてしまった理由は、自分では何だと思いますか?
 ――う~ん、そうですね……食品メーカーでは、自分なりの商品アイデアを出せなかったことでしょうか。ウェディングの会社は、どちらかというと逆で「こだわりを持たずに何でもやります!」という感じの人材を求めていたように思います。会社によって個性を求めるところと、あまりそうでないところがあるみたいで、どっちに焦点を定めたらいいかわからなくなりました……。

Q.たくさんエントリーしていますが、本命はどこ?
 ――ホテルの会社です。ライター経験をした時、自分が企画した記事を読んだ読者から「行ってみたらすごくおいしかったよ。ありがとう!」と感謝され、すごくやりがいを感じました。自分が企画したことでお客さんが喜んでいる姿を見ると、一番モチベが上がります。でも、この会社は人気なので受かるかどうか……。ESを見ていただいてもいいでしょうか?

 そこで、ハルカさんのESを見せていただきました。

ハルカさんのES拝見

①自己PR:ポジティブに変える
 私は「ネガティブをポジティブに変える」ことができます。中学から大学までの9年間、バスケットボール部に所属していました。中学時代は、地域の他校から怖れられるほどのエース選手として得点を上げ、困難があっても「ネガティブをポジティブに変えること」を心がけました。高校2年の終わりに、練習中に膝をケガしてしまい大事な大会に参加できなくなってしまいました。その後はベンチでチームを観察することに注力し、部員たちにアドバイスをしました。この行動が認められ、3年次では部長に推薦されました。この「ネガティブな経験をポジティブに転換する力」を生かし、御社の仕事でも様々なチームを束ねることができると思います。

②今まで一番苦労した経験:バスケットボール部
 高校最後の1年間バスケットボール部で部長を務め、チームを引っ張った経験があります。ケガから復帰したばかりでしたが、部員やコーチに認めてもらおうと部活終了後や休み時間も個人練習を重ねました。またチーム全体の結束を強めるために、部活の合間や帰りに後輩をご飯に誘いました。怖い先輩に思われていたようですが、自分から心を開いて悩みを打ち明けるようにしたところ、次第に心理的距離が縮まりチームがまとまるようになりました。この経験から、リーダー自らが気負わず自然にふるまった方が、チームが結束するということを学びました。

③志望動機:人をハッピーに
 志望理由は2つあります。まず御社なら多くの人をハッピーにさせることができるからです。人にハッピーを与えるためには、自分自身が幸福感を味わうことが大切です。御社のホテルに私自身は大いに幸福感を感じます。この空間作りのノウハウで、より多くの人をハッピーにできます。二つめの理由は、私自身の理論と情熱の両極の強みが、仕事でいかせるからです。私は9年間続けたバスケットボールを通じて、情熱を持ってプレーする役割と、理論的にチームを観察するリーダーの役割の両方を経験しました。この両極の力を合わせることで、御社の仕事に貢献できると思います。

ESはもっと具体的に

【ハルカさんのESへのアドバイス】
 ハルカさんの活力とポジティブさがよく伝わってきます。全体を「バスケ」で一貫させている点もいいと思います。ただ、全体的に文章が無難すぎて個性を感じませんでした。「部活でケガを負い克服」「リーダーでチームに貢献」は、超あるあるストーリーなので読み手の印象に残りません。100人に1人ぐらいの話になるよう具体的にしてストーリーを研ぎ澄ましてください。「自分が何をどの程度やったのか」「その努力の結果どんな成果を出せたか」について数字データや情報がほしいです。
 「志望動機」では、ハルカさんがホテルの会社で、何の仕事をやりたいのかがはっきりわかりません。「お客さまをハッピーにさせる」を、どうやって実現させたいのかも知りたいです。もっと企業研究を深め、学生さんなりの意見でいいので具体的な提案をしてみてください。

最終突破には企業研究を

 ハルカさんは、明るく行動力がありコミュ力抜群、部活動でリーダーシップを発揮した経験があり、サービス業やエンタメ系に向いていると思います。ただ目指しているのが超人気企業ばかり、業界も絞りきれておらず、企業の知識を深められていない感じがしました。企業の深掘りが甘いと、志望動機が強く打ち出せません。最終突破するためには、もう一歩突っこんで企業研究をしてみてください。「この会社が提供しているハッピーとは具体的に何なのか」「自分だったらどうやってさらに多くの人をハッピーにさせたいか」「自分のどんな力を使ってそれが実現できそうか」などと、具体的に考えてみてください。それがビジネス目線になる第一歩。理論と情熱の両極の力を合わせ持つハルカさんならきっとできるはず。ぜひ頑張ってください。