まや姉さんの就活モチベーションUP講座 略歴

2018年02月15日

「通るES」の秘訣って?…数字や名詞を入れ、ムダを削ろう! 

濃い味を出せるかどうか?

 2月も中旬となると「ESをチェックしてほしい」と駆け込んでくる学生さんが増えてきました。今まですでにインターンを何社か受けた強者もいれば、「企業回りまだほとんどしてないです」というのんびり屋さんまで、進み具合は人それぞれ。でもみんながそろって頭を悩めているのが、「ESってどう書けば通るの?」です。
 ESは記述式の試験ではないので、絶対的な正解はありません。でも「通りやすいES」と「通りにくいES」の違いは明らかにあります。違いを知った上でESを仕上げてください。一言で言うと、“濃い味でガツンとインパクトを出すこと”が秘訣です。

(写真は、最近はやりの台湾名物「火鍋」。2種類の薬膳スープで飽きない工夫がいいですね。今回は「濃い味の料理」シリーズです)

うす味で無難なESは通らない

 ESの記入欄は、全てあなたを宣伝する「自己PR」欄だと思って、全力で埋めてください。空白が目立つのは論外として、びっちり文字を埋めても、うす味で無難な内容では通りません。あなたの人柄や個性がくっきり浮かび上がるように書いてください。人気の大企業だと数千~万単位でESがどっと送られてきます。企業によっては最初の選考で「目を通すのは1通当たり2~3分」で○か×かが振り分けられるところもあります。瞬時で「お、この人ちょっと気になる!」と、ひっかかりを持ってもらえるように工夫しないと通らない。
 ひっかかりをつくるコツは、具体的な情報やデータを追加することです。わかりやすい例を出すと、「趣味:読書」だけではなく、「趣味:ミステリー作家・○○○○の作品を読むこと」の方がひっかかる。マニアックになれというのではなく、何かしらあなた独自のデータを入れてほしいのです。

 「自己PR」「学生時代に頑張ったこと」の欄で体験エピソードを書く場合も同じです。具体的なデータを入れ、あなた独自のストーリーを浮かび上がらせてください。コツは「数字データ(人数・金額・時期・期間など)」や「固有名詞」を多めに入れること。具体的な数字データを入れることを、ビジネスの世界では「定量化する」と言います。みなさんのESを読ませてもらうと、数字データがないせいで損している人が多いです。
 あっ、これも“定量化”して言わないとダメですね。えっと、私の感覚では「10人中7人」の学生は、数字データや固有名詞がゼロのESで損してます。

(写真は博多名物「豚骨ラーメン」。私は紅しょうがを多めに入れるのが好き。定量化できないけどスープがピンク色になるぐらい……)

ムダをバサッと削る秘訣は?

 「具体的に書くと文が長くなって規定の文字数に収まらない」。はい、気持ちわかります。次の段階では、どの情報を捨てるかor残すか「情報を選ぶ力」が問われます。あれこれデータを入れすぎると、ごった煮スープみたいになりかえって味がぼやけます。そこで、自分自身の売りにつながるデータを厳選して入れ、ムダは捨てる。でも厳選する前に、まずはいろんなデータを出し切ってから選び取ってください。ESに5行書くなら、背後に何倍ものデータを用意してから絞ってほしい。「5行埋めるために5行分しか考えてない」という人には、濃い味のESは書けません。いろんなデータの中から、うんうんうなって勝負できそうなものを厳選し、濃縮してうまみのある文章にするのです。

 文字数を削るコツをもう二つ。文章に質問の一部が入ってませんか?「私が学生時代に最も力を入れたことは……」と繰り返すと、うす味になるのでバサッと削ってください。
 もう一つ、ESにムダなウンチクが入ってないですか? 「社会人なら当然わかっている常識」「その会社の人なら当然知ってる情報」も、うす味になる原因です。バサッと削ってください。たとえば「現在の日本では少子高齢化が急速に進んでいるため、御社の○○事業でも抜本的な対策が必要です」とか当たり前すぎてムダ。常識的なウンチクは省き、空いた行数であなた自身が独自に経験したことor独自に知り得た情報、自分なりに考えた事業アイデアを書いて、味を濃くしてください。

(写真は名古屋名物「みそ煮込みうどん」。濃い赤みそのだしには太麺が合いますね。具材もシンプルでムダがない……)

コピペ言葉は相手に響かない

 社名欄を隠したら、どの会社に出したかわからないような「志望動機」欄。これも通りません。量産型のESから抜け出しましょう。同じ文面を印刷した年賀状、誰にでも通用しそうなコピペのラブレター、あなたはもらって心を動かされますか? 
 志望動機も同じです。「私は社会的課題を解決し、多くの顧客を笑顔にするために御社で貢献したい」。ほぉ、素晴らしい志ですね。でもそれ、どの会社でも通じる言葉ですよね。読み手の心を動かしたかったら、新聞記事を検索をするなりして、もう1歩ディープな企業研究をしてください。「この人うちの会社のことよく見てるな。しかも普通の人は気づかなそうな欠点まで……」と思わせたら勝ちです。

 「よっしゃ、この会社のESはこれでいける! 送信ボタンだ!」その前にちょっと待った! 独りよがりになってないかチェックしてください。いくら濃い味といってもマニアックすぎるのはNG。できれば誰か大人にチェックしてもらいましょう。大学のキャリアセンターの人、志望業界で働いている先輩、社会人の知り合い、お父さん、お母さん……。 
 学生の中には「ESは、いろんな大人に読んでもらった。第一志望の会社のESは10回書き直した」という強者もいます。そこまでやるのは難しいけど、社会人からアドバイスをもらって書き直し、という作業は、最低1回はやってください。
 誰も味見したことのない料理を、いきなり大事なお客さんに出す人はいないですよね。ESも、いろんな人の意見を聞きつつ、“自分なりの味”を追求してください。

(写真は南インドカレー定食。お店は東京。赤くて辛いスープ「ラッサム」がうまい。だしを使わずスパイスでうまみを出すのがインド流)