まや姉さんの就活モチベーションUP講座 略歴

2018年02月08日

「志望動機はカレシ」ってあり? 企業に本気度を伝える方法

「志望動機はカレシ」でもOK?

 寒い2月も就活生は大わらわ。先日、就活相談でこんな女子学生がいました。
 「私は今、地方の○○へのIターン就職を考えているんですが、面接で志望理由をどう説明するかで迷ってまして」
 「へぇ、どういう理由で希望しているんですか?」
 「あの~、実はカレシがそこで働いているので、同じところに住みたくて…」
 「えっ、カレシかぁ。気持ちはわかります。でも面接官はそれを聞いたらどう思うかな? あなたにとって有利にはたらくと思う?」
 「いいえ、思いません……」
 「それなら、わざわざプライベートのことを言う必要ないよね。相手目線に立って別のことを言った方がいいよ」

 「志望動機」で、恋愛が理由というのは初めて聞きました。リア充でいいですね。ただ、企業に恋愛のことを話すと「こいつ本当にやる気あるのかよ?」と疑われるので、やめたほうがいいでしょう。それよりは、「友人が住んでいる○○に遊びに行き、町に魅力を感じた。この町を応援する仕事がしたいと思うようになった」と言った方が無難では? ウソをつくことを勧めるわけではありませんが、何でも真っ正直に答えればいいというわけでもありません。
 「志望動機」では、どうすれば企業に本気度が伝わるか考えてみましょう。

(写真は温泉につかるニホンザル。今回は“見てるだけであったまる動物”シリーズです。就活疲れを癒してください)

志望動機は、どの程度大事?

 ESや面接で必ず聞かれる「志望動機」。「自己PR」や「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」に比べ、うまく言葉にするのは難しいです。企業ごとに業務内容や求める人材が違うので、それぞれに合わせて別の文案を練らなければなりません。さぁ、どうする?

 企業の採用担当者に「志望動機」について聞いてみました。担当者は口々にこう言います。「うちでは学生時代の体験を重点的に聞く」「ほとんど過去しか聞かない」「志望動機はそれほど重視していない」「社風や業務とのマッチングのために確認として聞く程度」といった答えが寄せられました。つまり、志望動機は「この学生はうちの会社に本当に合っているか」をチェックするために聞くということです。

 ある金融機関に内定した学生が、こう言っていました。「面接の1次2次の段階ではガクチカに関する質問が大半で、志望動機はほとんど触れませんでした。でも選考が進むにつれ、『なぜうちを希望するのか』『具体的にどんな仕事がしたいのか』などと突っ込んで聞かれました」
 企業側は、志望動機を軽視されているわけでは決してありません。選考の最初のうちは人物重視で絞り込みが進み、後から志望動機に関心の軸が移ってくるのです。「人物はとてもいいが、本気でうちで働く意欲があるのか」「業務内容を正しく理解しているか」を見ているのだと思います。企業としては、せっかく学生に内定を出しても「こんなはずじゃなかった」と辞められると困るからです。

(写真は、ゆず湯につかるカピバラさん。目がトロン……)

相手をよく知り共通点を探そう

 では、志望動機でどのように「本気度」を伝えればいいでしょうか? 志望動機は、あなたがどれだけ企業のことを理解しているか、企業とあなたとの間に何かしらの共通点を見いだしているかどうかが大切です。

 たとえば、あなたが大好きなインディーズ系のアイドルがいたとしましょう。
あなたはそのアイドルの握手会に参加し、言葉を交わすチャンスに恵まれました。短い言葉でファンとしての「本気度」を伝えたい。どう表現すれば、相手の印象に残るでしょうか。

【ファンその1】
 「デビュー当時からずっとあなたこのことが大好きでファンクラブに入りました!毎回歌も踊りもいつも最高です!これからも応援するので頑張ってください!」

【ファンその2】
 「今日のライブは○○という曲が特に素晴らしかったです。○○さんの今までのイメージとがらりと違って驚きました。来月のライブも必ず来ます。楽しみにしています!」

【ファンその3】
 「今日は、飛行機で○○さんのご出身の札幌からきました。ファンクラブ札幌支部で定期的にオフ会を開催しています。もっと札幌支部を盛り上げたいので、今度○○さんにゲスト出演していただけませんか?交通費と出演料をお支払いします」

 その1は「単なる感動憧れ型」、その2は「情報収集マニア型」、その3は「次につながる提案型」です。アイドルの心を動かすのは、単なるファンの1よりも突っ込んだ感想を伝えている2でしょう。さらにはっとするのは、具体的な提案までしている3ではないでしょうか? 

 「志望動機」を述べる時、圧倒多数の人がやってしまうのが、1の感動憧れ型です。「御社製品の長年のファンです」「御社の敬遠理念が素晴らしい」的なやつ。ちょっと頑張って、2の情報収集マニア型になれる人は割といます。でも、自分自身を売り込み、なおかつ相手のメリットになりそうなことまで提案できる人は、実はとても少ない。10人に1人もいません。志望動機では、多少図々しくてもいいから「次につながる提案型」でいきましょう。

(写真は、上野動物園のシャンシャンが生後110日の頃。モフモフ……)

自分の強み&相手のメリットは?

 ビジネスマンが好きな言葉に「Win-Win(ウィンウィン)」という言葉があります。「あなたも私も両方勝つ」という意味。志望動機では、あなたと企業の両方がウィンウィンになるようなことを何か考えて提案をしてほしいのです。
先日、マスコミ業界のビジネス部門を希望する女子学生さんが就活相談に来ました。ESを見せてもらうと志望動機には「シニア読者向けのイベント企画に関わりたい」と書いてありました。ところが、「どんな企画がやりたいの?」と聞いても、答えにつまってしまう。本番の面接でそうなったら、やる気を疑われてしまうでしょう。
 「どんな企画ならあなたの強みがいかせそう? 相手企業もよろこびそう?両面から考えてみて」。彼女には、オーケストラ部で演奏会と会計係の経験がありました。「その経験を生かして何か企画を考えてみて」と、次回までの宿題を出しました。

 「自分の強み」と「相手のメリット」の両サイドから考えれば、答えはぐんと具体的になります。たとえば、「クラシック好きなシニア層を集め、プロの指導を受けながら楽器を練習し、演奏会をやるプロジェクト」を立ち上げてもいいし、「シニア向けの送迎サービスや介護ガイド付きの音楽鑑賞ツアー」を企画してもいいでしょう。会計係でお金を扱った経験があるなら、どうすれば収益があがるかも考えてアイデアを出せば、より説得力が増します。自分が得意なことを生かして、やりたい仕事を考えてみてください。

(写真は、お気に入りのベッドで丸まって眠るネコ。気持ちよさそう)

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