まや姉さんの就活モチベーションUP講座 略歴

2017年12月28日

ESの鉄板その3「志望動機」を書くコツ 本気度をいかに伝えるかが勝負!

会社の“べた褒め”やめよう

 こんにちは、まや姉さんです。
 あっという間にもう年の瀬。2017年最後のコラムをお届けします。

 ESの書き方3回目は「志望動機」編。ESの鉄板三大質問「自己PR」「ガクチカ」「志望動機」の中で、一番難しいのが実はこの「志望動機」ではないでしょうか? それってなぜかわかります? それはあなたがまだ体験していない「将来」に関わる質問だからです。実際に会社で働いたことがないのに、志望動機をはっきり答えるのは正直難しいですよね。そこでつい、たいていの人は「小さい時から御社製品のユーザーでなじみがあります………」「御社の経営理念に感銘を受けました……」などと、ファン目線の“べた褒め”コメントを書いてしまうのです。相手企業のファンになることは決して間違いではないです。ただ、みんなが同じようにESでベタ褒めするから、勝負がつかないんですよね。そこで、もっとパワフルな「志望動機」を書くコツをお伝えします。

(写真は、大阪・新世界の通天閣で行われた「干支引き継ぎ式」。今回は新年の干支「戌」シリーズでお届けします。みなさんにとってワンダフルな年になりますように!)

ズバリ「やりたい仕事」で勝負

 「志望動機」は分けると二つの要素があります。①「あなたはなぜこの会社に入りたいのか」、そして②「その会社でどんな仕事がやりたいのか」です。①と②、どちらの方が自分の“本気度”を伝えられると思いますか? それは②です。志望動機では「自分がやりたい仕事」を軸にアピールすることをおすすめします。①ばかり強調すると、つい上っ面の“べた褒め”になりがちだからです。

 ①を書くことも必要ですが、②よりは本気度が伝えにくいと私は思います。例えば総合商社で本気で働きたい人なら、「私はA社じゃなきゃイヤだ。他社は一切興味ない!」とは思わないはず。競合のB社やC社も受けて「自分がやりたいことを実現できそうな会社はどこか」を見極めるはずです。②がハッキリしている人ほど、ESや面接で企業側に本気度が伝わり、結果的に内定が出やすくなります。

(写真は、東京・湯島天神の絵馬です)

競合他社を意識して具体例を出す

 ①の「なぜその会社に入りたいのか」を書くなら、ファン目線の“べた褒め”から脱却してください。競合他社との違いを意識し具体例を出すといいでしょう。「他社にはない御社の新製品○○に刺激を受けました。私もこのシリーズで次は○○の開発してみたいです」と、「会社の強み」×「自分が次にやりたいこと」を掛けあわせるといいと思います。
またはその逆で「会社に足りないこと」×「自分がやりたいこと」で勝負してもいいです。企業は「足りないこと」を補うために新しい人材を雇うのです。会社の弱みも研究して、志望動機につなげてください。

 ちなみに、最近取材で出会った何人かの社会人に「今の会社に決めた理由は何でしたか?」と聞いたところ、たいていの人が「会った人で決めました」と答えました。志望動機に「出会った御社の方から感銘を受け、決めました」と書いてもいいと思います。(本当に出会ってないと答えられないですけど)。インターンシップやOB・OG訪問での出会いも、志望動機につなげることができるのです。

(写真は、神奈川県・平塚の干支だるまです)

「志望動機」の実例を見てみよう

 では、ある女子学生Bさんの志望動機の文例を見てみましょう。Bさんは生活用品メーカーで海外事業の仕事を希望しています。

~志望動機~
―――私が御社に入社した場合のメリットは、私は御社の即戦力になりうるという点です。その理由は3点ございます。まず1点目がプレゼンテーションに慣れているということです。ゼミやサークルで、実際に企業の方々の前でプレゼンテーションを行う機会を何度か経験しており、提案したビジネス案が採用された実績もございます。
 次に2点目が、リーダーとしてチームを引っ張っていった経験があるということです。その際に学んだリーダーとしての責任、議論のまとめ方はチームでの活動を主とする御社では大きな力を発揮することでしょう。
 最後に3点目が、約4年間の海外生活で得た語学力です。英語が堪能であるため、早期からの海外転勤にも対応することが可能です。―――


 Bさんは、「やりたいこと」がだいぶハッキリしているようですね。様々な能力があることも積極的にアピールしています。会社の“べた褒め”に終始せず、自分の強みをしっかりPRをしている点は評価できます。ただ、「なぜその会社を希望するのか」のコメントが一言もないのが惜しいです。

【内容の問題点】
・「なぜその会社がいいのか」の理由が不明。
・「提案したビジネス案」とは何かが不明。
・「リーダー」としてどこのチームで何をしたのか不明。

【文章・言葉遣いの問題点】
・全体的に文章がダラダラ続いて読みづらい。
・「~でございます」と丁寧すぎる言葉遣い。
・仕事経験がないのに「即戦力がある」と言っている。

 大学のゼミでのプレゼン経験や海外在住経験があるからといって、「即戦力がある」と言うのは、ちょっとおこがましいかも……。実際の会社での仕事は、そんな甘いものではありません。よっぽどの自信がない限り「即戦力」という言葉を使うのはやめておきましょう。

(写真は、名古屋市の凧茂本店の和凧です)

書き直してみると……

 言葉遣いをほどよく丁寧に、具体的な情報を追加し、箇条書きにして書き直してもらいました。

~志望動機~
―――貴社の商品は、安いだけでなく「本物」をリーズナブルな価格で消費者に提供しており、そこに誠実さを感じたからです。私が貴社に入社したら、海外商品買い付けの部門で働きたいと考えています。次の「三つの力」を発揮できると考えています。
①企画力=大学で営業戦略を立てるゼミに所属しています。企業担当者の前でアフガニスタンの母娘が作る絨毯のフェアトレードを提案し、実際のビジネスに採用されました。
②交渉力=大学の学園祭実行委員会の渉外部長として、人気タレント○○さんの出演交渉。相場の半額のギャラで出演が実現しました。
③英語力=商社マンの父の転勤で4年間のアメリカ滞在歴あり。英語でビジネス交渉ができます。
 これらの力を、貴社の海外での商品買いつけ・交渉の場で生かすことができれば、と考えています。―――


 いかがでしょうか? 最初の文章よりはぐっと読みやすく、かつ濃い内容になったと思います。志望動機であなたの「本気度」を伝えるには、相手企業を主語にしてべた褒めするのではなく、自分自身を主語にして、「やりたい仕事」を具体的に語ってください。

 年末年始につき「就活ニュースペーパー」は1週間ほど休載いたします。再開は1月9日(火)になります。
 ではみなさん、よいお年をお迎えくださ~い!

(写真は、大阪・サントリー山崎蒸留所の陶製ボトルです)

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