まや姉さんの就活モチベーションUP講座 略歴

2017年12月21日

ESの鉄板その2「ガクチカ」を書くコツ 成長ストーリーが響く!

似たりよったりになりがち

 こんにちは、まや姉さんです。
 街はクリスマスムードいっぱい、1年で一番きらびやかな時期ですね。でも就活生にとっては冬の準備が勝負の分かれ目。地道にコツコツ頑張りましょう! ちなみに私は、今年のイブもクリスマスも就活準備イベントの仕事です。いぇ~い!

 さて、今回はESの鉄板質問その2「学生時代に力を入れたこと」、通称“ガクチカ”編です。学生時代の経験なら比較的書きやすいはず。ただ書きやすいだけに思わぬワナがあります。どうしても、みんな似たりよったりで個性がない内容になってしまいがち。ではどうすればいいでしょうか? 印象的な「ガクチカ」を書くコツをお伝えします。

(写真は札幌サッポロファクトリーのクリスマスツリー。樹齢40年の本物のトドマツを使用。今回は各地のクリスマス風景をお楽しみください)

強みを証明できるエピソードを

 先日、学生さんから「学生時代に特に取り立てて目立つことをしてないのでエピソードが書けない」と相談を受けました。ネタはサークル、部活動、アルバイト、ボランティア、資格試験、旅行、留学など何でもいいのです。立派な成果じゃなくてもいいので、あなた自身が本気で取り組んだことを披露してください。ただ、サークルやアルバイトは、“あるある”ネタなので工夫が必要。「自分の話はあるあるかも?」と思ったら、2人に1人が書きそうな平凡な内容ではなく、話を具体的に掘り下げて個性が引き立つストーリーにしてください。「100人に1人レベル」の個性的な内容を目指しましょう。

 もちろん学業の話でもいいと思います。私は仕事で多くの学生さんのES原稿を拝見するのですが、学業について取り上げている人は10人に1人ぐらい。ゼミの発表やレポート、実験、調査など難しい課題をこなした経験は誰でもあるはずなので、こっちで勝負してもいいと思います。というか、大学生の本分は勉強なのに、なぜこうもみんな勉強以外の話ばかりなんだろう……。(といいつつ、私も学生時代はバイトネタを売りにしてました) 

(写真は大阪グランフロントのクリスマスツリー。真っ赤なバラのオブジェはインスタ映え間違いなし?!)

ガチで頑張ったこと&成長を書く

 ガクチカでエピソードを書く時は、あなたがガチで頑張って困難をクリアした時のこと、あなたの力が最も発揮されたり、成長を実感したりした時のことを取り上げてください。一見地味なこと、自分ではごく当たり前だと思ってこなしていること、周りから何げなくほめられた言葉なども、具体的に掘り下げて書くことでキラリと光る宝になります。
 ガクチカも、自己PR編の時と同じように「結論」から書き出すことをおすすめします。ダラダラ長く書かずに無駄を省き、あなたの魅力が最も効果的に伝わる情報を切り取ってください。
 企業が知りたがっているのは、「この学生が仕事で困難にぶつかった時、どのぐらい頑張れそうか」「将来、会社の役に立ってくれそうか」ということです。ガクチカのエピソードが会社の仕事に直結しなくても大丈夫ですが、「問題解決能力」や「行動力」、物事に対する「前向きさ」があることを、エピソードで証明してください。

(写真は神戸メリケンパークのイルミネーション。中央のツリーは富山県で掘り出された約30メートルのアスナロを使用。震災から復興した神戸から、東北や熊本の被災者に祈りを捧げるために企画されたそうです)

ガクチカの実例をみてみよう

 さっそく実例をあげてみます。ある女子就活生Aさんが実際に書いたガクチカです。Aさんは高校生の時からダンスが大好き、長所は「やると決めたことはやり遂げること」、志望業界は金融です。ガクチカでは、ダンス部の話題を取り上げました。(個人が特定できないように一部書き直しています)

~学生時代に最も力を入れたこと~
―――大学のダンス部でリーダーを担当し、自分らしいリーダー像を追求しました。我が校のダンス部では年2回の定期公演で、いくつかの演目でセンターポジションを取った人がリーダーになることになっています。大学2年の秋、練習では何度か私がセンターに指名されたものの、本番では別の同期がセンターに抜擢されました。「あなたのダンスはうまいけれど情熱が伝わらない」と顧問に言われ、大変悔しい思いをしました。そこでその後は考えを改めました。「私はセンターを取るためにダンス部にいるわけではない。まずは自分が楽しむため、そして踊っている姿を仲間や観客のみんなに見てもらい、周りを元気づけるためにこの部にいるのだ」と思うようになりました。
 このような広い視野を持ち、常に部全体にとって最善のことを実行するよう心がけました。その行動が評価され、結果的に翌年春の定期公演ではセンターに選ばれ、リーダーに就任することができました。自分らしさを武器に、引退するまでリーダーを全うしたいと思っています―――


 いかがでしょうか。結論から書き始めてるし、エピソードも具体的で、それほど問題なさそうですよね。ダンス部でセンターを取れなかった悔しさ、悔しさから立ち直り部に貢献しようと決めた心理変化が伝わってきます。問題解決能力や行動力もバッチリありそうです。
 でも残念ながら、企業がいちばん知りたいポイントが抜けています。知りたいのは「Aさんが挫折した出来事」ではなく「Aさんが挫折した後の成長ストーリー」の方です。Aさんのいう「部全体にとって最善のことを実行した」ってたとえば何? Aさんがこの体験全体から学んだ教訓は? ここがまさにAさんらしさを伝えるヤマ場。このままでは情報が足りません。

(写真はJR名古屋駅のJRゲートタワーのクリスマスツリー。名古屋地区では最大級だそうです)

書き直してみると……

 そこで、Aさんにもう一度書き直してもらいました。

~学生時代に最も力を入れたこと~
―――大学のダンス部でリーダーを担当し、ステージの企画運営を仕切っています。我が校のダンス部では、毎回500人以上の観客が集まる年2回の定期公演で、センターポジションを取った人がリーダーを務めることになっています。大学2年の時、私ではなく別の同期がセンターに抜擢されました。「あなたのダンスは情熱が伝わらない」と顧問に言われて非常に悔しかった一方、疑問を抱きました。「私はセンターを勝ち取るために踊っているわけではない」と。そこで「もっと心の底から楽しんで踊り、仲間や観客を楽しませる存在になろう」と発想を変えました。
 以後、練習では誰よりも大きな声を出し笑顔で場を盛り上げました。後輩たちと密に会話したり相談に乗ったりして、全部員がダンスを楽しめる環境作りに努めました。その行動が評価され、翌年の定期公演ではセンターに選ばれ、その後リーダーになりました。私は挫折の経験から「手段が自己目的化すること」の愚かさを知りました。また、挫折と向き合って努力しつづけることの大切さを学びました。―――


 後半の段落で、Aさんのその後の成長ストーリーがわかるようになりましたね。
 ガクチカで企業が知りたがっているのは、「あなたが困難を乗り越えた経験」です。そして困難の後の「成長ストーリー」を付け加えると、企業に響くと思います。

 次回は「志望動機」の書き方についてお伝えします。

(写真は東京スカイツリータウンのクリスマスツリー。ツリーどうしコラボさせてみました)