まや姉さんの就活モチベーションUP講座 略歴

2017年11月02日

企業説明会でも“コミュ力”は鍛えられる!

話さなくても “コミュ力” は伝わる

 こんにちは、まや姉さんです。
 先日、就活セミナーでこんな女子学生に出会いました。その学生さんは、私が準備で部屋に入ると、すでに最前列に座り配布資料を熱心に読んでいました。私と目が合うと、元気にあいさつをしてくれました。セミナーが始まり私が話していると、彼女はじっと私の目を見て聴き入っています。時々うなずいて相づちを打ってくれたり、私が冗談をはさむと笑ってくれたり。言葉を交わさずとも能動的な反応を返してくれます。「コミュ力が高い人だな」と伝わってきました。
 セミナー終了後、彼女は私のところにやってきました。「あの、基本的なことですがご質問していいですか?」「もちろん!」セミナー中から彼女に親しみを感じていたため、ついうれしくなって会話が弾みました。質疑応答がいつの間にか楽しい雑談になり、自然の流れでお互いのLINEを交換して別れました。
 こんなやりとりが生まれたのは、彼女がコミュニケーションの達人だったからだと思います。

 今回は、就活に必要な“コミュ力”について考えてみます。

(写真は、東京・丸の内にある東京ステーションホテルのフロント。ホテルのスタッフは、きめ細やかで臨機応変に応対する能力が求められます。今回は“コミュ力”が重視される仕事シリーズをお届けします)

集団の中でも“コミュ力”は発揮できる

 最近、いろんな業界で「就活ではコミュニケーション能力が大事」という言葉をよく聞きます。コミュニケーション能力って何でしょうか? 明るく社交性があること? 誰とでも仲良くなれること? 口が達者で話がおもしろいこと? 頭良さそうに理路整然と話せること? 他人に対して思いやりを持って接すること? いろんな要素があると思います。
 これは私の考えですが、コミュニケーションの基本は「自分と異なる他者をきちんと受け止め、つながりを築こうとすること」だと思います。

 私は今の就活の仕事をする前、小学校、中学校、高校、専門学校、大学などに行き、さまざまな年齢の人たちに出前授業をする機会がありました。大勢いると学校ごとの反応の違いが手に取るようにわかります。最も“コミュ力”があったのは、小学生の子どもたちでした。見知らぬ大人の私が一言しゃべるたびに声が上がり、かけ合いがとても楽しい。「質問がある人は?」と聞くと次々と手が上がります。反応がいいと、こちらももっと話したくなります。
 ところが、学年が上がるにつれだんだんと反応は少なくなり、地蔵のように静かになってしまいます。大学生が相手だと「何か質問ありますか?」と言っても反応ゼロ。話す側としては、やりがいがないです。

 集団の中にいても“コミュ力”は発揮できます。みなさんも、企業説明会などでは、能動的に聞く態度を示すことで話者とつながりを持ってください。

(写真は、パーマのロットを巻く美容師。美容系の仕事は技術だけでなくカウンセリング能力も重要。作業中のさりげない声かけや雑談も仕事の一部です)

“コミュ力”には「攻め」と「受け」

 社会人の考える“コミュ力”は、学生さんのイメージとだいぶ違います。「コミュ力が高い人」は「社交的で話し上手な人」とは限りません。私の周りの社会人には、「口下手だけど“コミュ力”がとても高い人」がたくさんいます。そういう人たちは、話すよりも聞く能力が非常に高い。自分と全く違う考えの人の話を面白がって受け止めます。言葉少なに絶妙なタイミングで相づちを打ったり、鋭い言葉でコメントを返したりしながら、じわじわと新しい情報を聞き出します。話をじっくり聞くことで相手との信頼関係を築きます。

 コミュニケーションには「攻め」と「受け」があります。話し上手な人は「攻め」が得意、聞き上手な人は「受け」が得意な人。両方のバランスが取れているのが理想ですが、たいていの人はどちらかに偏っています。
 「人前に出るとあがって言葉に詰まってしまう」というタイプは「攻め」が苦手なのです。焦らずに、まずは「受け」のワザを徹底的に磨くようにしてください。

 これから、インターンシップや企業説明会に参加する機会が増えてきます。社員が話している時はボーッとせずに集中して聞き、メモを取り、相手の表情を見ながら相づちをうったり、終了後に質問したりして相手と信頼関係を築く努力をしてみてください。

(写真は学校の先生。教科書以外にもいろんな教材を用意し、生徒にわかりやすく説明するのが仕事。そのほか生活指導や保護者対応も。コミュ力がないとできない仕事ですね)

英語ダメでもコミュ力抜群の出川さん

 “コミュ力”の達人というと、私はリアクション芸人の出川哲朗さんを思い出します。出川さんといえば、バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」の人気コーナー「はじめてのおつかい」。出川さんのコミュ力は、本当にすごいと思いませんか。外国の街で知らない人を「ソーリーソーリー!」と大声で呼び止め、「ドゥーユーノー ガーガーバード?」などと、へんてこな英語で質問ぜめにします。出川さんは、相手の目を見つめて堂々と話します。言葉が通じなくても身ぶり手ぶりで根気強く伝え、毎回何とかミッションを達成します。
 出川さんは語学力はなくても、体当たりの「攻め」の“コミュ力”があるので、周りの人の心を動かすのです。出川さんに限らず、人気のお笑い芸人やタレントは“コミュ力”の達人が多いですよね。

(写真は「世界の果てまでイッテQ!」レギュラー陣。前列右端が出川さん。私、結構ファンかも=日本テレビ提供)

「コミュ力あります!」アピールは不要

 学生さんとESや面接の練習をしていると、「私の長所はコミュニケーション能力が高いことです」とアピールする人が結構多いです。私は、これは逆効果だと思います。学生さんの言う“コミュ力がある”は、たいてい「サークルで、みんなのいろんな意見をまとめました」「アルバイトでさまざまな世代のお客さまに接してきました」程度の浅い体験です。社会人に要求される“コミュ力”は、もっと厳しい状況を乗り越えるための高度な交渉スキルのこと。しかも、業界ごと求められる“コミュ力”が微妙に違ったりします。

 就活の場では、わざわざコミュ力をアピールする必要はないでしょう。面接官と5分も話せばコミュ力があるかどうかは、おのずと判断されてしまうのですから。

(写真は、はとバスの歴代の制服を着た現役バスガイドたち。トークの力で車中の雰囲気を和ませ、旅を一層盛り上げます)