
あなたが思い浮かべたのは、おそらく知名度の高い大企業ばかりになってると思います。CMや広告で目にする会社、普段自分が利用する会社、親や親戚、知り合いが勤めている会社……。すでに志望業界が決まっている人は、その業界に関する会社がいくつも思い浮かんだかもしれませんね。
では、それらの会社を「BtoC(ビー・トゥー・シー)」と「BtoB(ビー・トゥー・ビー)」の2タイプに分けてみてください。意味をざっくり説明すると、
①BtoC=Business to Consumerの略。つまり「主に、私たち一般消費者を相手にビジネス」をしている会社。(例:生活用品、車、食品、小売など)
②BtoB=Business to Businessの略。
「企業が相手のビジネス」。つまり主なお客さんは企業で、一般消費者の目に触れないビジネスをしている会社(例:商社、広告会社、素材・部品メーカーなど)です。
あなたが思い浮かんだ会社の多くは、①の「BtoC」ではありませんか?
多くの会社では、①②どちらのビジネスも手がけています。たとえば製薬会社は、一般消費者にも病院向けにも薬品を売っていますので、両方当てはまります。①と②の区分けは、あくまでもざっくりしたものでOKです。
日本の大企業は、全企業のたった0.3%といわれています。みなさんが思い浮かべるのは、たいてい大企業、それも「BtoC」という、かなり狭い範囲の世界です。そんなごく限られた会社に就活生が殺到するから、競争率が高くなってしまうのです。
(写真は、今年完成80年を迎えた大阪のオフィス街、御堂筋。かつては高さ制限がありましたが、1995年に規制緩和。高層ホテルの建設などが計画がされています)