
スーパーの商品がどう並んでいるか、意識したことはありますか? スーパーの配列にも、実は全部意味があります。頻繁に来るお客さんが飽きない工夫、売り場を歩きながら衝動買いさせる工夫などが、あちこちに仕組まれています。私が日頃、スーパーに行った時に意識しているのは、こんなことです。
・店の入口に並ぶ季節の果物や野菜。今は何が目立つ所にあるか?
・多くの人が買う牛乳や卵はどこにあるか?(お客を周回させるためたいてい一番奥にある)
・安いお肉と高いお肉のトレーの模様を比べてみる。
・お肉のすぐ横にある関連食材をチェック。(焼き肉のタレ、餃子の皮など)
・売れ筋の定番商品の置き場所が変わったかどうかをチェック。
・ライバル会社の商品が、どんなふうに並べられているか?
・セール品は何か? どんな風に積まれているか?
・メーカー側が作った販促ポップやポスター、シール、映像などが使われているか?
・どんなBGMが流れているか? 人の販促アナウンスは流れているか?
・レジ横には、どんな衝動買いを促す商品があるか?
・店内にいるスタッフは何人ぐらい? どんな作業をしているか?
全部やる必要はないです。自分が買い物するついでにチェックする程度でOK。そして棚を見ながら「なぜお店はこんな風に並べているんだろう?」と考えてみてください。気になる商品があったら「メーカー側はどんな意図で開発したのだろう」と想像してみてください。
流通を川の流れにたとえると、“川下”の小売りの現場を見ながら、“川上”のメーカーのことも想像すると視野がぐっと広がります。
(写真は、あるスーパーの牛肉売り場。高級なお肉は木目のトレーだったりします。盛りつけのワザも大事なんだろうな=2017年4月27日撮影)