まや姉さんの就活モチベーションUP講座 略歴

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2017年10月19日

イメージ先行の「大企業志向」から脱出せよ!

たくさん会社名を思い浮かべてみて!

 こんにちは、まや姉さんです。
 最近「あさがくナビ」の就職支援セミナーで、学生さんに必ずやっていただく課題があります。
 「あなたが知っている会社の名前を、今からできるだけたくさん書き出してみてください。制限時間は1分間。では、よ~いスタート!」
 みなさん、一斉に思いつく限りの会社を紙に書き出します。そんなに難しくないですよね。

 あなたも、試しに頭の中で会社名をたくさん思い浮かべてみてください。どんな企業がいくつ思い浮かぶでしょうか?
 ……それでは、よ~いスタート!

(写真は、オフィスが集まる東京駅丸の内周辺。このレトロな駅舎の復元費用は周囲の高層オフィスビルに「空中権」を売って捻出したそうです。今回は「変化するオフィス街」シリーズをお届けします)

知ってるのは「大企業」×「BtoC」ばかり

 あなたが思い浮かべたのは、おそらく知名度の高い大企業ばかりになってると思います。CMや広告で目にする会社、普段自分が利用する会社、親や親戚、知り合いが勤めている会社……。すでに志望業界が決まっている人は、その業界に関する会社がいくつも思い浮かんだかもしれませんね。

 では、それらの会社を「BtoC(ビー・トゥー・シー)」と「BtoB(ビー・トゥー・ビー)」の2タイプに分けてみてください。意味をざっくり説明すると、
 
①BtoC=Business to Consumerの略。つまり「主に、私たち一般消費者を相手にビジネス」をしている会社。(例:生活用品、車、食品、小売など)

②BtoB=Business to Businessの略。
「企業が相手のビジネス」。つまり主なお客さんは企業で、一般消費者の目に触れないビジネスをしている会社(例:商社、広告会社、素材・部品メーカーなど)です。

 あなたが思い浮かんだ会社の多くは、①の「BtoC」ではありませんか? 
多くの会社では、①②どちらのビジネスも手がけています。たとえば製薬会社は、一般消費者にも病院向けにも薬品を売っていますので、両方当てはまります。①と②の区分けは、あくまでもざっくりしたものでOKです。

 日本の大企業は、全企業のたった0.3%といわれています。みなさんが思い浮かべるのは、たいてい大企業、それも「BtoC」という、かなり狭い範囲の世界です。そんなごく限られた会社に就活生が殺到するから、競争率が高くなってしまうのです。

(写真は、今年完成80年を迎えた大阪のオフィス街、御堂筋。かつては高さ制限がありましたが、1995年に規制緩和。高層ホテルの建設などが計画がされています)

「大企業志向」なのに「失敗したくない」

 「就活はものすごく大変らしい」「自分は就活に失敗するのでは」。そんな不安の声をよく聞きます。「今年は売り手市場だったけど来年はどうだろう」。労働市場を真剣に心配する人もいます。
 でもちょっと待って。そんな心配する学生さんに限って、志望企業を聞くと「大企業」ばかり。おそらく、イメージでしか就活をとらえていないからでしょう。そんなイメージ先行の「大企業志向」からは、早く脱出しましょう。
 「大企業じゃないと親に反対されるから」という人もいます。ほう、そうですか。あなたは、大企業に受かって親にほめられたいのでしょうか? 誰かに「スゴイね!」といわれたいのでしょうか? それって誰のための就活ですか?

 就職に「失敗」とか「成功」はありません。なぜなら、大企業に入ったとしても長い仕事人生で何があるかわからないからです。ある意味、大企業ほど組織が大きく分業が進んでいるので、自分がやりたいことにたどりつけない可能性も高いです。今は業績がよく安定しているからといって、将来も続くとは限らない。大企業=就活の成功と決めつけると、人生の方向を見誤ります。

 あなたは仕事で何をやりたいですか? あなたが仕事を通じて何らかの自己実現したい、しかもなるべく若いうちに多くの経験を積みたいというのなら、ぜひ中小企業をうけてみてください。
 「内定ゼロという事態だけは防ぎたい」というのなら、BtoBの企業を選択肢に入れてください。知名度がなくても実績を上げている優良企業は、たくさんあります。
 「知名度がないと親がどうしてもうるさくて」というのなら、大手の関連会社や大手と取引している「BtoB」の企業を狙うのはいかがでしょうか?

(写真は、神戸の中心地、JR三宮駅から神戸港へ伸びるフラワーロード。現在神戸市では若者の人口流出が課題に。市が若者の起業や地元就職を積極的に支援しています)

採用実績を見て現実的になろう

 「志望企業は決まったけれど、自分の実力では受からないかも」と不安に思うなら、まずは自分の大学のキャリアセンターに行き、過去の採用実績データを見せてもらってください。どんな業種、どのぐらいの規模の企業が多いですか? あなたの志望企業・職種に、今まで先輩が何人入っていますか?
 「採用実績がゼロだったらあきらめろ」と言っているのではありません。ただ、今まで実績がない企業に挑戦したいなら、入念な準備と戦略が必要だという現実を知ってほしいのです。

 今の時点であなたの手中には、「変えられるもの」と「変えられないもの」があります。「変えられないもの」それは今までの経験と学歴。「変えられるもの」それは、将来の仕事に対する心構えと就活上の戦略。こちらは今からでも、考え方とやり方次第でいくらでも変えられます。

(写真は、福岡・天神地区と博多港ウォーターフロント。今年、ビルの高さ制限が緩和され、このエリアの再開発が急ピッチで進みそうです)

就活に失敗も成功もない

 ……なんて、エラそうにいう私も、昔は大企業ばかり妄想している世間知らずの学生でした。しかし大学の就活課で採用実績を調べてみたら、志望企業に入っている先輩がほとんどいなかった。「これはまずい」と焦って方向転換し、ある大手マスコミグループの「BtoB」のメディア企業を受けることにしました。面接官に「ご希望の職種は編集ですね。でもうちではそれほど厳密に分けていません。営業でも大丈夫ですか?」と聞かれたので、「はい、何でもやります!」と答えました。選考の途中で別の会社と予定が重なったため、関連会社の方は辞退することにしました。 

 その関連会社は、その後ぐんぐん業績を伸ばして名前も変わり、今や誰もが知っている大企業に成長しています。「あっちに行ってたら今ごろどうなってたかなぁ」と妄想することもあります。でも、どっちがよかったかなんて、わかりません。

 企業の運命も自分の人生も、長い目で見ると「失敗か成功か」は単純に割り切れないものです。知名度や周りの評判に惑わされない企業選びをしてください。

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