SDGsに貢献する仕事

大塚製薬

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大塚製薬〈後編〉製品に誇りを持てる会社【SDGsに貢献する仕事】

2026年07月08日

 SDGs(持続可能な開発目標)関連の業務に携わっている若手・中堅社員に直撃インタビューする「SDGsに貢献する仕事」の第35回。医薬品と「ポカリスエット」や「カロリーメイト」といった独創的な製品や活動を通じてウェルビーイングへの貢献をめざす製薬会社・大塚製薬の後編をお届けします。エビデンスを重視する製品群を世に広めるためには、そのエビデンスを生活者に理解してもらうことが欠かせません。会社愛が強い社員が多いのは、製品に誇りを持てているからだと言います。大塚製薬で働くやりがい、働きやすさについても聞きました。〈編集部・福井洋平〉

【お話をうかがった方のプロフィル】
サステナビリティ推進部 環境推進室 係長 高橋千陽(ちはる)さん(写真左)
大学ではクラシック音楽を学び、2004年に入社。営業、学術などを経て2019年より環境推進業務に携わり、2025年より現職。

ニュートラシューティカルズ事業グループ ソーシャルヘルス・リレーション部 課長 奥山元博さん(写真右)
大学では法律を学び、2012年に入社。営業を経て2023年より現職。
(前編はこちらから

実績積み重ね、省庁や自治体との連携も

■熱中症への取り組み
 ──前編では、奥山さんが取り組まれている熱中症対策の活動についてうかがいました。それに関連して、今具体的に奥山さんがなさっている業務を改めて教えてください。
 奥山元博さん 熱中症対策に関する普及・啓発の一環として「熱中症対策アンバサダー®講座」の企画・運営を担当し、中央省庁や日本スポーツ協会などの関係団体とも連携しながら活動しています。当社が製品開発などを通じて蓄積してきたエビデンスに基づく情報を活用し、関係団体と連携した情報発信を行うことで、より多くの方々に正しい知識を届ける取り組みを進めています。

 政府でも熱中症対策への取り組みが進む中、当社もこれまで培ってきた知見を活かし、2023年には環境省初となる熱中症対策の推進に関する連携協定を締結しました。翌年には、環境省が所管する環境分野の政策実施機関である独立行政法人環境再生保全機構とも同様に連携協定を締結し、より多くの方々に熱中症対策の重要性が広く浸透するよう、取り組みを進めています。

 ──この連携によって、どのようなことをされているんですか。
 奥山 環境省と熱中症に関する啓発リーフレットを連名で作成しています。また、大塚製薬は47都道府県をはじめ、800以上の全国の自治体と健康に関する包括的な連携協定を締結し、地域に根差した健康啓発活動を実施しているのですが、独立行政法人環境再生保全機構にも熱中症をテーマとした健康会議(地域の健康課題を解決するために、自治体や地域の関係者と連携して取り組みを行うことを検討・推進する会議)に参加いただいています。さらに、農林水産省とも連携し、熱中症啓発に関するリーフレットを共同で作成・発信するとともに、同省のホームページにも掲載いただくなど、農業従事者に向けた熱中症対策の普及啓発にも取り組んでいます。

■今後の熱中症対策の啓発
 ――ほかにはどういったことをされていますか。
 奥山 学校現場で活用いただける、熱中症に関する教材の作成にも取り組んでいます。学校の安全管理の観点からも、熱中症に関する教育は重要ですが、先生方は日々非常に多忙です。そのため、当社が持つ熱中症に関する知見をわかりやすく整理し、先生方の負担をできるだけ増やさずに、生徒に提供できる形にできないかという考えのもと、教材を開発しています。

 ──熱中症啓発の活動でハードルになりそうなことはありますか。
 奥山 民間企業である私たちは、事業活動を通じて得られた知見やエビデンスを、人々のウェルビーイングの向上に資する形で提供し、啓発活動につなげています。そのため、公的機関である省庁や自治体と連携することは、当初は必ずしも容易ではありませんでした。ただ、30年以上にわたり熱中症対策の啓発活動を継続してきた中で、これまでの取り組みの成果や蓄積してきた知見、経験を評価いただき、現在では徐々に連携の幅が広がってきていると感じています。

 ──競合他社との違いはどのようにアピールしていますか。
 奥山 私たちは、エビデンスに基づく製品開発から得た知見を活かした取り組みが大きな強みです。30年以上にわたる熱中症対策の啓発活動を通じて蓄積してきた知見を活かし、今後も情報発信と取り組みを推進していきます。

準備を十二分にする大切さを知る

■高橋さんの経歴
 ──高橋さんは、入社後はどちらに配属されたんですか。
 高橋千陽さん 2004年に入社して、最初は愛知に配属され、ドラッグストアをメインに営業をしていました。その後、宮城に異動して、営業担当、ソーシャルヘルス・リレーションなどの仕事をしました。

 営業担当としては、ドラッグストアの本部を担当して、カロリーメイトやポカリスエットをどういう企画で店舗展開するかなどの商談を行っていました。

 その後、千葉を経て、東京に異動になりました。最初は広域営業部で、大手の小売企業を担当する方々のサポート側に回りました。産休・育休を経て、総務部 環境推進室に復職しました。

 ──NC(ニュートラシューティカルズ)を担当されてきて、思い出深い仕事はありましたか?
 高橋 今でも思い出す仕事が、建設会社で開催された「安全大会」に熱中症対策などの講師として招かれたことです。入社1~2年目で、大きい会場でたくさんの社員の方たちを前にして、壇上に上がって一人でしゃべるということに緊張してしまいました。それがきっかけで人前で伝えるということの難しさを知り、自分で十二分に準備をしておかないと何があるか分からない、と勉強になりました。それからは毎回そのことを思い出しつつ、準備はしっかりするようになりました。

エビデンスや製品を理解してもらう仕事

■奥山さんの経歴
 ──奥山さんは北海道での勤務中、印象深い仕事はありましたか。
 奥山 ドラッグストア企業を担当させていただいたことで、大きな責任感が培われたと感じています。商談が決まったときの帰り道は達成感がありました。

 また、当時の経験を通じて、当社の製品はエビデンスに基づいているからこそ、その価値をしっかりと理解していただくことが重要だと実感しました。そのため、生活者の方に手に取っていただけるよう、バイヤーや企業のステークホルダーに対して、製品の背景にあるエビデンスを丁寧に伝えていくことが重要だと考えています。

 ──思い出深い仕事は。
 奥山 北海道は「オロナミンCドリンク」が釧路工場でつくられていることもあって、地域の皆さまに非常にご愛顧いただいています。例えば、お盆やお彼岸の時期にオロナミンCドリンクを手にとっていただくことも多く、実際に営業活動を行う中でも、その浸透の深さを感じる場面が多くありました。そうした点に地域ならではの特性が表れていると感じ、とても印象に残っています。

 ──その後、東京に異動したとのことですが、どのような業務をしていましたか。
 奥山 東京ではソーシャルヘルス・リレーションの担当として、自治体との連携協定の調整業務などに携わっていました。23区内の自治体を訪問し、それぞれが抱える課題を伺いながら、当社が提供できるソリューションを提案し、双方の方向性を擦り合わせながら連携協定を締結していくという仕事です。地域ごとの課題に向き合い、自分たちに何ができるのかを考え続ける日々でした。

 ──成果が出たものはありますか?
 奥山 コロナ禍と重なったこともあり、目に見える成果としては思うように上げられなかったというのが正直なところです。ただ、自治体がコロナ禍でさまざまな課題を抱える中、当社が保有している健康に関する情報を提供し、お互いに活用できるリソースを模索していました。特に、従業員やソーシャルワーカーの方々はコロナ禍においても出勤が必要な場面があり、体調管理が重要な課題となっていました。そのため、そうした方々の健康管理に資する取り組みとして、当社ができる支援を提案してきました。こうした取り組みを通じて、自治体との関係性の構築や、今後の連携につながる土台づくりができたと感じています。

化粧品出していると聞いて運命感じる

■高橋さんの就活
 ──高橋さんは就活で、どういった業界を見ていましたか。
 高橋 私は就職氷河期の最後で非常に苦しみ、正直、業界を絞っている余裕はありませんでした。大学のときにドラッグストアでアルバイトをしていて、ドラッグストアにある商品は人の健康や美しさに役立っているものが多いので、「美と健康」を自分の中のテーマにしました。そこに関わる会社はだいたい受けましたね。エントリーシートで落とされるのは普通で、面接までいければマル。もう本当にいろんな会社を手当たり次第に受けたという感じです。ドラッグストアで陳列作業をしながら「この会社はまだ受けていないな」と会社を調べては受け、調べては受け、という就職活動をしていました。

 ──食品系も化粧品も受けられたんですね。
 高橋 大塚製薬を意識したきっかけは、カロリーメイトでした。カロリーメイトを陳列しながら「まだ、この大塚製薬は受けてない」と思い、帰ってすぐに調べて、エントリーシートを出しました。

 ──最終的に入社を決めたきっかけは。
 高橋 大塚製薬は当時会社説明会のすぐ後に面接がありました。説明会で「これから化粧品も出します」という話がありました。医薬品も健康食品も手がけていて、しかも化粧品も出すというので、もうこれこそ「美と健康だ!」、「この会社は私を入れなくて誰を採るんだ」というぐらいの感銘を受けました。面接を受け、内定を頂いたときに、即断即決でここしかないと。もう一目惚れというか、運命を感じました。

■奥山さんの就活
 ──奥山さんはどういった業界を見ていましたか。
 奥山 メーカーを志望しており、特に目に見える製品を通じて、人々の健康や生活を豊かにできることを軸に、就職活動を行っていました。

 大塚製薬を意識するきっかけはポカリスエットです。小さい頃から体を動かす際に飲んでいて、そのブランドの存在感に強い印象を持っていました。調べていく中で、「この製品も大塚製薬だったのか」と気づくことも多く、多くの人に愛されている製品が同社から生まれていることを魅力に感じました。一方で、製品そのものの価値やブランドが広く浸透していることで、ブランドを前面に押し出した企業姿勢が印象的で、そこに魅力を感じました。

 ──入社の決め手は。
 奥山 自分が関わる製品が実際の生活の中で役立っているということが認識できる点です。健康という普遍的な価値に対して訴求ができるという点にもひかれて、入社を決めました。

取り扱う製品に誇りを持っている

■大塚製薬のやりがいと働きやすさ
 ──高橋さんの、大塚製薬で働くやりがいは。
 高橋 美しさ、健康、治療というところはもちろんなんですけれども、それ以上に生活をより良くするためにいろんな製品を扱っていることに非常にやりがいを感じます。

 今思えば、当時はいろんな会社を受け、MR(医薬情報担当者)で他の製薬会社も受けましたが、私はNCにたずさわることができて本当に良かったなと思います。この会社に入って、いろんな製品に触れられるのは本当に素晴らしいことだなと感じています。

 ──働きやすさを感じますか?
 高橋 すごく働きやすいと思っています。この会社はいい人しかいないという印象です。いろいろな部署に行きましたが、本当に皆さん、会社を愛している。会社愛の強い人が多いです。

 ──会社を愛している人が多いのはなぜだと思われますか。
 高橋 そもそも取り扱っている製品に誇りを持てているのが大きいと思います。他社を蹴落とすという感覚の人を見たことがありません。皆さん向上心はあるんですけれども、いい方に全て回っていっている。世の中によりいいものを届けたい、そういった想いで活動している人ばかりなんじゃないかなと。

 ──奥山さんの、大塚製薬で働くやりがいを教えてください。
 奥山 重なる部分もありますが、やはりエビデンスを非常に重視している会社である点にやりがいを感じています。製品を取引先に紹介する際にも、エビデンスに基づいて、自信を持ってお伝えできるのは、当社ならではの強みだと感じています。

 ──働きやすさは感じますか。
 奥山 これまでを振り返っても、若手の段階からある程度大きな仕事を任せてもらえ、自分が立てた計画に沿って業務を進められる環境があると感じています。

(写真・山本倫子)

SDGsでメッセージ!

大塚製薬の事業は、「世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する」という企業理念のもとに行われています。その事業は、単に自分が良ければいいというものではなく、人々の健康に貢献したいというたくさんの人々の想いが、さまざまな製品や活動になって展開されています。私は大塚製薬の事業そのものがサステナビリティであると思っています。そんな想いを共有しながら、大塚製薬のこれからを一緒に盛り上げてくれる方、一緒にサステナビリティについて考えてくれる方、我こそは!という方、一緒に働けることを楽しみにしています。(高橋さん)

大塚製薬は製品開発を通じて蓄積してきたエビデンスを基盤に、人々のウェルビーイングに貢献することを大切にしています。社会に寄り添いながら、健康を支える仕事に興味がある方と、ぜひ一緒に取り組めればと思います。お会いできることを楽しみにしています。(奥山さん)

大塚製薬

【製薬】

大塚製薬は、一人ひとりの可能性に向き合うトータルヘルスケアカンパニーです。"Otsuka-people creating new products for better health worldwide"の企業理念のもと、 未充足の医療ニーズに新たな価値を提供する医療関連事業と、科学的根拠をもった独創的な製品やサービスにより日々の健康維持・増進をサポートするニュートラシューティカルズ関連事業を通じて、 人々のウェルビーイングの実現に向けて取り組んでいます。