業界MAP

レジャー・アミューズメント

業界の仕組み

好調が続くテーマパーク業界に新規参入も

ill_leisure.gif レジャー、アミューズメント分野はテーマパーク、映画、音楽、ゲームに観劇、スポーツ観戦など幅広く、かつネットの参入によっても多様化している業界だ。

 経済産業省によるとテーマパークの2016年の売上高合計は6581億9400万円と、過去最高を更新した。5期連続で伸びを見せる。中でも大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の好調が目立ち、16年の入場者数は約1400万人で3年連続過去最高を更新した。映画「ハリー・ポッター」を題材とした新エリアが好評で、16年に導入された新型ジェットコースター「ザ・フライング・ダイナソー」も人気だ。

 業界トップの東京ディズニーリゾートの16年の入場者数は約3000万人。USJの倍近くあるが、2年連続で入場者数が微減。

 17年4月には愛知県名古屋にレゴランド・ジャパンが開業、18年秋にはムーミンと北欧のテーマパーク「メッツァ」が埼玉県飯能に開設される。オープン余地があり新規参入も続く。

映画業界は邦画も好調で高い水準の興行収入を維持

 日本映画製作者連盟によると2016年に映画館で公開された作品は1149本。入場者数は前年比8.1%増の1億8018万人、興行収入は前年比8.5%増の2355億800万円だった。興収1位は200億円を超えたアニメ「君の名は。」(東宝)で、3位に「シン・ゴジラ」(東宝)が入るなど興収トップ10に邦画6作(実写2作、アニメ4作)がランキングし、邦画の好調ぶりと、アニメの強さが目立っている。

 臨場感を味わえる4DやIMAXといった付加価値のついた高額上映が人気を集めていることも興収を押し上げる要因となっている。

ネットによって多様化する娯楽

 また動画や音楽、ゲーム配信サービス市場も広がりを見せている。

 定額制で映画やテレビドラマ、アニメなどの動画が見られるものでは世界最大手のNetflixをはじめNTTドコモとエイベックスによる国内会員数トップのdTV、アメリカ系のサービスHulu(日本では日本テレビの子会社)などが参入。

 市場が縮小を続ける音楽業界も有料音楽配信売上は前年比で12%増の528億円と伸びている(日本レコード協会調べ)。

 スマホゲーム市場も成長分野だ。「ファミ通モバイルゲーム白書2017」によれば、15年の世界のモバイルゲーム市場は3.6兆円。日本は1兆円近くあり、世界で最大のマーケットだ。これまで家庭用ゲームが中心だったスクウェア・エニックス、バンダイナムコ、コナミといった開発会社もスマホゲームで業績を伸ばしている。

最新トピックス

東京五輪を前にTDRが大規模投資

 東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランドは2020年の東京五輪・パラリンピックで訪日外国人旅行者数の増加を見込み、TDRに約2500億円の大規模投資を決定した。映画「美女と野獣」の世界観を再現した街並や乗り物型アトラクションの整備、ロボットアニメ映画「ベイマックス」のアトラクションなどを計画している。完成予定は20年春だ。

バンダイナムコ、スマホゲームの大ヒットで過去最高益

 玩具・ゲーム大手バンダイナムコホールディングスのスマホ向けゲーム「ドラゴンZ ドッカンバトル」は2015年1月に国内、半年後に海外での配信をスタートし、1.5億ダウンロードを突破する人気を博している。特に海外での人気が右肩上がりで伸び続け、ネットワークコンテンツの売上げは前年の1.5倍の1586億円に達した。同社の17年3月期の営業利益は前年比27.4%増の632億円となり過去最高益を更新している。

任天堂の次世代ゲーム機の売上げ好調

 17年3月には任天堂が次世代ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を発売。持ち運びができる「据え置きゲーム機」をコンセプトとして据置型テレビゲーム機と携帯機、両方の遊び方が可能。好調な売り上げを受けて、17年度における本体の生産計画を800万台から1600万台に引き上げる計画が明らかになった。

採用の傾向

レジャー・アミューズメント業界の主な採用職種

 「施設開発」「サービス企画・開発」「施設運営」「機械調達(施設で使う機械のメンテナンスと部品などの調達)」「接客スタッフ」「法人営業」「販売促進」「マーケティング」など。

語学力なども強みに

 少子高齢化は人気レジャー施設にとっても不安材料の一つ。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、海外からの集客につなげるグローバル戦略の視点がますます欠かせなくなっている。英語や中国語など、語学力を評価する企業も多い。

ゲーム業界の主な採用職種

 「商品開発(プログラマー、デザイナー、CGオペレーター、サウンドクリエイター、シナリオライター、プランナー、プロデューサーなど)」「販売促進」「生産管理」「営業」など。

「ゲーム好き」以外の志望動機が必要

 希望者に比べて求人数が少ないのがゲーム業界。特にソフトメーカーはその傾向が強い。また、開発職(プログラマー・デザイナーなど)では採用試験に際し、作品集や、ゲームの企画書、デモプログラムなどの提出が求められることも。「ゲームが好き」であることは当然だが、「ゲームしか語れない」人は望まれない。コミュニケーション能力も不可欠。

【主要各社の大卒採用計画】
(2018年4月入社、カッコ内は2017年度実績)
オリエンタルランド/約90(62)、ラウンドワン/70(短大、専門学校卒含む71)、ミクシィ約35(44)