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信販・クレジット・リース

業界の仕組み

クレジットカード……発行枚数頭打ちも、取扱高伸びる

ill_shinpan.gif クレジットカード会社、信販会社、リース会社、消費者金融などを「ノンバンク」とも呼ぶ。「ノンバンク」とは、融資は行うが、そのためのお金を預金ではなく他の手段で調達する金融業者を言う。

 日本クレジット協会によると、クレジットカードの発行枚数(2016年3月末時点)は2億6600万枚(成人1人あたり2.5枚持っている計算)で前年から微増となったが、頭打ち状態にある。消費者はカードを絞ってポイントを貯める傾向にあり、カードの集約化が進んでいる。一方、カードの利用は伸びていて、経済産業省の特定サービス産業動態統計によると、16年の取扱高は前年度比6.7%増の47兆9493億円だった。ネット通販、公共料金、家賃、病院での診療費などを含め、決済の幅が広がっている。20年の東京五輪に向けて政府がキャッシュレス決済の普及を目指していることも追い風だ。カード各社は年会費の値下げやポイントサービスの充実で顧客囲い込みを図っている。

 国内クレジットカードの大手はジェーシービー、三井住友カード、三菱UFJニコス、セディナ、クレディセゾン、オリエントコーポレーションなどだ。世界的には、ビザ、マスター、アメックスが3大ブランドカードとなる。

リース……航空機、不動産向けなど成長分野に注目

 リースとは、顧客企業が買いたい情報通信機器、産業・工作機械、土木建設機械、自動車などをリース会社などが購入し、長期間、顧客企業に貸し出すサービス。顧客企業にとっては、購入時の費用負担が抑えられるほか、購入や処分の手続きをリース会社に任せられるメリットがある。1970 ~ 80年代に大きく伸び、90年代には年間リース取扱高が8兆円を超えることもあった。リーマン・ショック以降、取扱高は伸び悩み、この10年でほぼ4割減少した。リース事業協会によると、2016年度のリース取扱高は、前年度比0.4%減の5兆203億円。ただ、「輸送用機器」(10.0%増)など2桁の増加を示す分野もある。今後は太陽光発電設備や航空機リース、不動産向けリース、海外向けリースなど、新市場の開拓が求められる。大手はオリックス、三菱UFJリース、三井住友ファイナンス&リース、日立キャピタル、東京センチュリーリース、芙蓉総合リースなど。

貸出額が減少し、金融グループ入りする消費者金融

 2010年に完全施行された改正貸金業法で、個人が借りられる総額を年収の3分の1までとするルール(総量規制)が導入された。消費者金融の利用者の多くが上限を超えていたため、貸出額は激減。利用者が過去に支払い過ぎた利息の返還を求める「過払い問題」もあり、各社の業績は悪化した。ただし最近は、貸出額の減少幅が縮小し、底を打ちつつある。アコムが三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、SMBCコンシューマーファイナンス(旧プロミス)が三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)に入るなど、グループの銀行との連携を強めている。

最新トピックス

デビットカード、決済件数が1億件超え

 デビットカードは銀行など金融機関が発行する決済カードの一種で、支払い時に銀行口座からすぐに引き落とされるのが特徴。日本は欧米に比べ普及が遅れているが、2016年度の決済件数は前年度比37.9%増で、初めて1億件を突破した(日銀調べ)。決済金額は14.6%増の8921億円。「ブランドデビット」と「Jデビット」の2種類があり、特にクレジットカード発行会社の加盟店で使える「ブランドデビット」が急増している。三井住友銀行は16年10月にビザと提携して「SMBCデビット」の発行を始めている。

三菱UFJリース、再生可能エネルギー向け投資ファンドを設立

 リース業界では熾烈な生き残り競争が展開している。2016年4月、三井住友ファイナンス&リースは、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の日本でのリース事業を買収した。一方、三菱UFJリースは、2016年8月に日立キャピタルとの業務提携を公表。これに基づき17年2月、両社は未着工の大規模太陽光発電所(メガソーラー)などに出資する最大300億円規模のファンドを立ち上げると発表した。当初計画よりも費用が膨らんだり、開発が長期化したりして未着工になった案件の資金調達を支援する。

採用の傾向

主な採用職種

 「法人営業」「リテール営業」「商品開発」「審査」「契約事務」「営業推進」「資産運用」「プロジェクトファイナンス」「販売促進」「広告宣伝」等。

信頼関係がキーワード

 信販・クレジット・リースなどの仕事は、金融に関する専門知識だけでなく、顧客や加盟店との長期的な信頼関係をいかに築けるかが重要だ。

 主に法人を顧客とするリース業界、法人・個人双方を顧客とする信販・クレジット業界、主に個人を顧客とする消費者金融業界など、顧客との接し方には違いがあるが、人と会ったり話したりすることが苦手ではない人に向いている。言葉遣いや身だしなみなどの基本も大切だ。比較的、女性社員の比率が高い会社が多いのも特徴で、意欲のある女性が活躍できる場面も多い。

大手企業の「こんな人がほしい!」(採用HPから抜粋)

 「自由な発想で失敗を恐れることなく、新たな商品・サービス・ソリューションを生み出し、世界へ発信し続けてくれる人」(ジェーシービー)、「Innovation、R e s p o n s i b i l i t y 、Independence、Challenge、Professional」(オリエントコーポレーション)

【主要各社の大卒採用計画】
(2018年4月入社、カッコ内は2017年度実績)
ジェーシービー(短大、高専、専門学校、高卒含む)/ 90(108)、オリックスグループ/ 250(223)、オリエントコーポレーション/ 230(197)