
2028年に卒業する学生(学部3年、修士1年)の就職活動を、リアルタイムでルポしていく連載。今回は、マスコミに興味がある首都圏女子大3年生・ホワイトさんが初登場です。自己分析が深まっていくのが楽しく、就職活動も楽しんでできているというホワイトさん。夏はインターンシップにできるだけ参加すべきか、それよりアルバイトや好きなことに時間を使ったほうがいいか、バラバラのアドバイスを受けて悩んでいます。編集長のアドバイスもあわせてどうぞ。(編集部・福井洋平)
(写真はiStock)
【首都圏女子大文系学部3年 ホワイトさん】
■<インターンシップ>マスコミめざし、自己分析も楽しんでやる
就活を始めたのは今年の4月で、周りが始めたから自分もやらなきゃと思い、友達と一緒にいろいろなナビサイトやオファーボックスなどに登録しました。今はサマーインターンシップに向けて、エントリーシートをたくさん書いています。応募先は広告代理店やおもちゃメーカーなど10社弱で、広告代理店のプログラムなどに参加予定です。選考結果はまだほとんど出ていないものの、書いていく中で自己分析が深まっていくのが楽しいですね。まわりの人は就活めんどい、疲れたと言っていますが、私は結構就活を楽しんでいます。
いま志望しているのはマスコミ、特に出版業界です。もともと児童書が好きで、気づいたら勉強になっているようなコンテンツをつくりたいと思っています。いまはマスコミ系の会社で、オンライン記事作成などのアルバイトもやっています。自分で企画を立てて見出しを考えたりして、読者の反応があるとすごくうれしい気持ちになります。自分が作ったもので、人に喜んでほしいという気持ちがあります。
■<就活の悩み>まわりの学生と情報が共有しにくい
就活についてはわからないことが多すぎます。大学の友達と就活の情報を交換したくても、「どこのインターン決まった?」とか「落ちた?」とかを正直に聞けないし、向こうもふわっとしか返してくれないので、リアルに状況を話せる仲間が欲しいなと思っています。
それから、夏に何をすべきかも迷っています。先輩やキャリアセンターの方に相談もしましたが、「インターンはできるだけ受けた方がいい」という人もいれば「インターンに時間を使うより、アルバイトや好きなことを充実させた方がガクチカになる」という人もいて、正解がわからない。以前興味のない分野のインターンに2社参加したことがあって、得るものはありましたが、グループワーク中心でどちらも似た内容だったので、行きたい分野じゃないとあまり意味がないのかな、とも感じました。それよりも国立国会図書館で過去の雑誌を読んだり、自分のやりたいことを言語化したりする時間を大事にしたいと思っています。
<編集長フッキーのアドバイス>夏の過ごし方のカギは「自分で考え、行動する」こと

「自分のつくったもので、人に喜んでほしい」――シンプルですが、とても強い軸をもっているホワイトさん。たくさんの人にいろいろなコンテンツを届けるマスコミ系にはとても親和性の高い軸だと感じます。マスコミ系でアルバイトしていろいろなコンテンツづくりに関わるなど、行動にもその軸がしっかりと現れていますね。
インターンシップに注力すべきか、自分の好きなことに集中すべきか――。就活生にとってはすごく悩ましい問題です。正解は、それぞれの人によって違います。大切なことはインターンシップにしても、学業やアルバイト、サークル活動など自分のやりたいことに集中するにしても、「自分で目的意識をもち、考えて行動する」という経験に結びつけることです。
マスコミ系に限らずどの会社でも、選考過程で就活生を見極めるときにはこの「自分で考え、行動した」エピソードを聞きたがります。そのエピソードから見える人柄、その人の強み(コンピテンシー)は、これから会社の一員として働く上で再現性が高いと考えられるからです。このエピソードを聞くために、「ガクチカ」という項目は存在していると考えていいでしょう。インターンであれそれ以外であれ、就活を考えて行動する際はどんなことでも自分が何のためにそれをするのか、どんな結果をつかみたいか、それに向けて具体的にどうするかを考え、行動するという経験を積んでほしいと思います。
インターンシップは会社の雰囲気、働くとはどういうことかということを具体的にイメージでき、自分が進む道を決めるためにもぜひ経験してほしいプログラムです。多ければ多いほどいい、ということはありませんが、受ける際は少し自分の志望とは離れた業種も受けてみるなどして、自分にとっての新しい経験を重ねる機会にしてほしいです。視野を広げることは、就活にとてもプラスになります。
(写真・山本友来)
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