
再来年卒業する学生(学部3年、修士1年)の就職活動を、リアルタイムでルポしていく連載。今回は、都内私立大に通う女子大生のライスさんが初登場します。大学で経営学を学び、いま志望業界選びに悩んでいるライスさん。ガクチカの要素は結構あるものの、どうやってそれを整理して伝えたらいいか悩んでいるといいます。編集長フッキーからのアドバイスもあわせてどうぞ。(編集長・福井洋平)
(写真はiStock)
【都内私立大3年女子 ライスさん】
■<インターンシップ>選考スタート、ガクチカどう伝えるか悩む
大学では経営学を学んでいます。先生も実務家が多く、グループワークやプレゼンなど実践的なカリキュラムで学べて、刺激的な学生生活です。周りは就活をする学生が比較的少ないのですが、自分は2年のときに授業の課題で大手小売り企業のインターンシップを受けたことがきっかけで就活に興味を持つようになりました。その企業は、早期選考のチャンスもいただけています。
現在はサマーインターンシップに向けて約10社にエントリーし、「マッチャー」というOB・OG訪問アプリも活用して人脈を広げながら、本選考のスカウトが来た企業の説明会にも積極的に参加しています。エントリーシート(ES)ではガクチカの書き方に迷っています。アルバイト経験やサークルの責任者経験、起業経験などいろいろネタはあるのですが、どれもまだ数字で示せる実績がなくて、どう魅力的に伝えるかが難しいなと感じています。
■<就活の悩み>志望業界が揺れてきた できるだけたくさんの職種に触れたい
もともとテーマパークでアルバイトをしていることもあり、レジャー業界にすすみたいと漠然と考えていました。ただ、大学でビジネスコンテストなどにかかわったりしていろいろなビジネスの考え方、進め方に触れ、最近はほかの業界も面白いのではないかと考えが揺れています。サマーインターンシップは面白そうだと感じたら業種を問わず応募していて、インフラ、メーカー、IT、金融など、さまざまな業界にチャレンジする予定です。
将来的には、ジョブローテーションが盛んな会社でいろいろな部署を経験しながら、会社の全体像を知った上で一つの専門を深めていきたいというイメージがあります。そして10年後には、まだスポットが当たっていない人たちに向けて、自分のアイデアを形にできる人間になっていたいです。
<編集長フッキーのアドバイス>ガクチカは「何を考えて行動したか」が大事

将来、どういう自分になっていたいかというイメージをしっかり持っているライスさん。就職活動ではそのイメージがとても重要! goodですね。10年後の姿から逆算することで、いま自分が何をしていたいか、面接官に伝わる志望動機を語ることができるのです。
活動的に大学生活を送り、ガクチカでもどれから話そうか悩むほど要素があるというのもすばらしい。志望業種が揺れているということですが、就活をはじめたばかりのタイミングで、志望業種が揺れ動くのはむしろ自然なことです。ライスさんのようにインターンシップなどの機会をつかってたくさんの業種を体験し、そのなかで自分にこの業種が合うと感じた理由、合わないと感じた理由をしっかり考えていくことが、自分の志望を形作っていくためには必要な道筋だと思います。
ライスさんも「ガクチカ」の書き方に悩んでいます。確かに目に見える、数字で表せるような成果もあるにこしたことはないですが、ほとんどの企業はガクチカに成果を求めていません。企業がガクチカから一番知りたいことは成果ではなく、その人がどんなとき、特に大変なとき、困難にあたったときに、何を考えどう行動したかです。ガクチカを書く際は成果だけにとらわれず、「自分はなぜそれをしたか」=WHY を掘り下げることを意識するとよいです。
(写真・山本友来)
◆朝日新聞デジタルのベーシック会員(月額980円)になれば毎月50本の記事を読むことができ、スマホでも検索できます。スタンダード会員(月1980円)なら記事数無制限、「MYキーワード」登録で関連記事を見逃しません。大事な記事をとっておくスクラップ機能もあります。お申し込みは
こちらから。