2026年07月06日

円安進行、政府はいつ本気で歯止めする?【週間ニュースまとめ6月29日~7月5日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 この週には円安が進み、約39年半ぶりの円安ドル高水準となる1ドル162円台をつけました。日本の利上げペースがアメリカより遅く、日米金利差が広がるという思惑による動きです。

 円安が進めば、輸入品の円建て価格が上がるため物価が上がります。この週には、2025年度の税収が主にインフレ(物価上昇)のため過去最多になったというニュースもありました。物価が上がれば消費税は増え、物価上昇と連動して所得も上がるため所得税も増えます。インフレになると税収が増えるだけでなく、国の借金残高が相対的に軽くなるという効果もあります。国の財政にとっては、インフレはメリットが大きいのです。インフレに苦しむ国民はたくさんいますが、政府や日本銀行からは円安を止めようという強い姿勢が見られません。その背景にはこうした事情があるのではないかと思ってしまいます。円安がどこまで進むと、政府と日銀は本気で歯止めをかけようとするのでしょうか。(ジャーナリスト・一色清)
(写真はiStock)

【経済】円が下落、一時1ドル162円台前半に 約39年半ぶりの円安水準(6/30.Mon)

 6月30日の東京外国為替市場で円が下落し、対ドル円相場は一時1ドル=162円台前半をつけた。162円台をつけるのは、1986年12月以来、約39年半ぶりの円安ドル高水準。米連邦準備制度理事会(FRB)が6月17日に公開した政策金利見通し(中央値)が、それまでの利下げ想定から「年1回の利上げ」に転じたことで、ドルが円を含む主要通貨に対して上昇。一方、日銀の利上げペースはFRBに比べて緩やかだとみられており、日米の金利差が拡大するとの思惑から、円を売ってドルを買う動きが強まっていた。

【スポーツ】日本、1-2でブラジルに逆転負け 終盤の失点でW杯ベスト16逃す(6/30.Tue)

 サッカーワールドカップ(W杯)北中米大会は6月29日(日本時間30日)、決勝トーナメント1回戦があり、世界ランキング18位の日本はアメリカのヒューストンで、6位のブラジルと対戦し、1―2で逆転負けを喫した。日本は8回目のW杯で初となる決勝トーナメントでの勝利をめざしたが、及ばなかった。前半、佐野が中盤でパスをカットしてペナルティーエリア手前まで持ち運び、右足で左に決めた。後半、ブラジルは左に張り出したビニシウスを起点に揺さぶりをかけた。徐々に日本の寄せが甘くなり、11分にカゼミロが左クロスを頭で合わせて同点に。終了間際には、ゴール前で田中からボールを奪った流れからマルチネリが決勝点を決めた。

【経済】大企業・製造業の景況感5期連続の改善 日銀短観、AI需要が底堅く(7/1.Wed)

 日本銀行が7月1日に発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、大企業・製造業の業況判断指数(DI)は5期連続で改善した。中東情勢の混乱を受け、原油価格の高止まりや、石油関連製品の供給不安が重荷になっているものの、AI(人工知能)や半導体の需要が底堅く、企業活動を下支えした。一方で、中東情勢を受けた物価上昇リスクも鮮明で、先行きの景気悪化を懸念する声は業種を超えて広がる。

【経済】国の税収、過去最多84兆円 9兆円の大幅増で高まる「還元」圧力(7/3.Fri)

 財務省は7月3日、国の2025年度の税収が84.2兆円で過去最多だったと発表した。前年度からの伸びは過去最大となる9兆円で、物価高(インフレ)が税収を押し上げた。近年の税収増の影響で財政状況も改善に向かっており、与野党から国民への「還元」を求める圧力が強まる可能性がある。「国にとっては税収増は良いニュースかもしれないが、これは国民が『インフレ増税』という『ステルス増税』を課せられている結果に他ならない」。国民民主党の玉木雄一郎代表は7月2日夜、税収増の報道を受け、X(旧ツイッター)にこう投稿した。

【国際】トランプ氏「黄金時代の幕開けに過ぎない」アメリカ建国250年演説(7/4.Sat)

 アメリカ建国250周年の節目となる独立記念日の7月4日、トランプ大統領が首都ワシントンで演説した。退役軍人や宇宙飛行士らを招き、米国の「勝利」と「自由」の歴史をたたえる一方、国内の対抗勢力を「共産主義者」と攻撃するなど、祝賀の場にも政治色を持ち込んだ。現在は「黄金時代の幕開けに過ぎない」とし、「自由の大義のために、この国をかつてない高みへと導いていく」と宣言した。

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