2026年06月15日

キオクシアが時価総額トップ、マスク氏「兆万長者」に 変化の速さに注目【週間ニュースまとめ6月8日~14日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 この週には、科学技術の発達によって社会が急速に変わりつつあることを示すニュースが相次ぎました。まず、日本ではキオクシアが時価総額トヨタ自動車を抜き、国内上場企業のトップにたちました。キオクシアは2017年に東芝の半導体メモリー事業を分社化して誕生した会社で、2024年に上場してからわずかの間に日本でもっとも価値が大きい会社になったのです。人工知能(AI)の発達によりキオクシアが得意とする半導体メモリーの需要が爆発的に増え、急成長を遂げました。AIの発達は社会の脅威にもなりつつあり、アメリカではアンソロピック社が開発したAI「ミュトス」が物議をかもしています。ミュトスはシステムの弱点を見つける能力が高いため、サイバー攻撃に悪用される恐れがあり、ミュトス級AIを外国人に提供することが緊急停止されました。

 一方、宇宙企業であるスペースXは株式を公開し、いきなり時価総額でアメリカ6位の会社になりました。経営者であるイーロン・マスク氏の資産は1兆円を超え、史上初の「兆万長者」になりました。人工知能も宇宙事業もここ十数年で一気に花開いたビジネスですが、それがとどまることを知らない勢いで伸びています。変化の速さに驚かされます。(ジャーナリスト・一色清)
(写真・キオクシアホールディングスのロゴマーク=岩手県北上市)

【社会】皇室典範改正、首相「早急に」 皇族数確保「立法府の総意」まとまる(6/10.Wed)

 安定的な皇位継承をめぐり、衆参両院の正副議長は10日、各党派の代表者と協議し、皇族数の確保に向けた「旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える」などの案を「了」とする「立法府の総意」を取りまとめた。政府は、総意を踏まえて皇室典範改正案などを策定し、今国会での成立をめざす。総意では、2021年に有識者会議が示した①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ②旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える――の2案をいずれも「了」とした。

【社会】在日朝鮮人系「ウリ信組」に一部業務停止命令 架空名義で口座、着服(6/12.Fri)

 架空名義の口座を作り、元役員が顧客の預金を着服していたなどとして、金融庁は12日、在日朝鮮人系信用組合「ウリ信用組合」(札幌市)に対し、銀行法に基づき、一部の業務を停止する命令を出し、発表した。信組は着服などの不祥事を隠蔽(いんぺい)し、金融庁の検査に対し、資料を破棄するなどしていたという。金融庁によると、ウリ信組は20年以上前から、本名で口座を作りたくない顧客の求めに応じ、架空の名義を用いたり、顧客の親族の名前を無断で使ったりして口座を作っていた。

【経済】半導体大手キオクシアが時価総額1位 トヨタ抜き44兆円上回る(6/12.Fri)

 6月12日の東京株式市場で半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(HD)の株価が大幅に上昇し、初めて時価総額で国内上場企業のトップになった。世界的なAI(人工知能)投資の拡大で半導体需要が高まり、成長期待から投資家の資金を集めている。2024年12月に上場してから、わずか1年半で国内トップになった。主力製品は「NAND型フラッシュメモリー」で、AI向けのデータセンターなどで引き合いが強まっている。2027年度から株主配当を始めるほか、今後3年間で大規模な設備投資に取り組む方針だ。複数の取引先と長期契約を結んでいることも明らかにした。


【経済】スペースX上場、時価総額2.1兆ドル マスク氏は初の「兆万長者」(6/12.Fri)

 実業家のイーロン・マスク氏が率いる米国の宇宙企業「スペースX」が12日、米国のナスダック市場で新規株式公開(IPO)した。終値は公開価格より19%超高い160.95ドルだった。時価総額は2.1兆ドル(約330兆円)となり、米国企業ではフェイスブックを運営するメタなどを上回って6位となった。また、米経済誌フォーブスによると、これまでも世界一の富豪だったマスク氏の資産は今回のIPOでさらに膨らみ、1兆ドルを超え、史上初の「トリリオネア(兆万長者)」となった。

【国際】ミュトス級AIの利用を緊急停止 米政府、安全保障上の懸念か(6/12.Fri)

 米国のAI(人工知能)開発企業アンソロピックは12日、最先端AIモデル「クロード・ミュトス」と「フェイブル」の提供を停止すると発表した。米政府が輸出管理対象に指定して、外国人による利用を緊急停止するよう同社に求めたと説明している。日本も停止の対象に含まれるとみられる。ミュトスはシステムの弱点を見つける能力が高く、悪用を防ぐために一般公開を見送っていたが、安全対策を講じたとして、ミュトスと同性能のフェイブルと合わせて提供を始めていた。


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