
(写真はiStock)

■<内定承諾>メリットとデメリットを紙に書き出した
人材会社に行くか、旅行会社の子会社に行くか――内々定をいただいた2社ですごく悩みました。頭のなかであれこれ考えていても忘れてしまいそうなので、2社それぞれのいい点、悪い点を紙に書き出すことで整理しました。
人材会社は理念に共感するところがあり、様々な業務に携われてキャリアパスが横に広そうとも感じました。内定者懇談会で出会った内定者も面白そうな人が多かったのですが、ビジネスモデル的に国や自治体の補助金が占める割合が高いことが気になります。旅行会社の子会社は業務のレベルが高そうで不安はありますが、自分の好きな旅行に携われるのは大きな魅力と感じました。また、平均勤続年数が比較的長く、1社になるべく長く勤めたい、B to Bでお客様をサポートする仕事がしたいという自分の希望にも合っていると思いました。障害者雇用枠ですが待遇が一般入社と変わらないこともあり、最終的にはファーストキャリアとして旅行会社子会社に進むことを決めました。
その紙を大学のキャリアセンターの方との面談でも使って、どんな会社が自分に向いているかを一緒に考えてもらいました。「見える化」することで、自分の中に軸ができて、納得して選べたと思っています。最後の選択に迷ったら、メリットとデメリットを書き出してみるのはすごく有効だと思います。
■<企業研究>会社の「ツボ」を突く質問ができるかどうか
就活を振り返ってみて、やっておいてよかったと思うのは、やはり企業研究です。会社のコーポレートサイトや有価証券報告書を見たり、AIで会社の強みを調べたり、ニュース検索で定期的に情報を拾って力を入れているビジネスをチェックしたりしていました。AIは「Gemini」などのリサーチ能力が高いものを使うと、古いデータを出してこないので安心です。ちゃんと調べたうえで出る発言は、面接官に「きちんと見てくれているんだな」という印象を与えられます。大手旅行会社の面接でも、どの事業部でどんな仕事に携わりたいかを具体的に話せたことが、評価につながったと思っています。
また、もっと会社の説明会に参加しておけばよかった、とも思いました。説明会で話している内容も、面接で使えます。特に、会社の主力サービスを作ったときのエピソードトークなどは面接で使うと「よく調べてくれている」という反応をもらえたりします。
■<振り返って>夏のインターン、手広く受けすぎて後悔
内定につながった一番の転機は、大手旅行会社の夏のインターンシップだったと思っています。グループディスカッションで初めてリーダー役を務めたことで、採用担当の方に顔を覚えてもらえたようで、その後の早期面談に案内していただけました。
ただ、就活全体を振り返ると、夏休み中にIT・保険・食品・生協など業界もバラバラのまま何十社ものインターンシップに参加していたのは、あまり効率がよくなかったと感じています。今となっては、一つの業界につき一社か二社程度に絞って参加し、業界間の違いを比べながら理解を深めるほうが、ずっといいと思います。夏休みにしか楽しめないことを後回しにして就活だけに熱を入れすぎると、あとで後悔が残ります。もう少しメリハリをつけて、3年の夏休みは学生らしいこともしておいたほうがよかったというのが正直なところです。
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