
この週、世界が注目したアメリカとイランの停戦協議は合意には至りませんでした。ただ、両国は決裂ではなく、協議は終わっていないとしています。まだまだ目が離せません。
世界ではほかにも重要な動きがありました。ひとつは、台湾の野党である
国民党の鄭麗文(チョンリーウェン)主席が中国共産党の習近平総書記と北京で会談したことです。台湾で政権を持っている
民進党は中国から独立派とみられていますが、国民党は中国との交流を盛んにする姿勢です。どちらの政党が政権をとるかによって、中国が武力で台湾を併合する「台湾有事」が起こる可能性は変わります。日本にとっても目が離せない動きです。もうひとつは中欧のハンガリーで与党が選挙で敗北し、強権的な政治をしていたオルバン首相が退陣することです。ハンガリーはロシアのウクライナ侵攻に関して欧州連合(
EU)の中で唯一ロシア寄りでしたが、これからはEUと足並みをそろえることになると思われ、ウクライナ情勢にも変化が生まれる可能性があります。年明けから世界各地で大きな動きがあり、今は国際情勢から目が離せなくなっています。(ジャーナリスト・一色清)
(写真はiStock)
★【科学】人類が地球から最も遠くへ アルテミス2で記録更新、アポロ計画超え(4/6.Mon)
人類が半世紀ぶりに月を目指す、米国主導の探査計画「アルテミス計画」の第2弾「アルテミス2」ミッションは6日(日本時間7日未明)、米航空宇宙局(NASA)などの4人を乗せた宇宙船が、これまで人類が到達した地球からの距離を更新した。1970年にアポロ13号が樹立した約40万171キロメートルを超えた。さらに、今回のミッションで最も遠い地点に届き、地球への帰還に向け折り返した。
★【国際】習氏、台湾の国民党と「独立反対」で一致 与党の頭越しにトップ会談(4/10.Fri)
中国共産党の習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)は10日、台湾最大野党・国民党の鄭麗文(チョンリーウェン)主席と北京の人民大会堂で会談した。国共両党のトップ会談は約9年半ぶり。両者は中台が「一つの中国」について交わしたとされる「92年コンセンサス」の堅持や「台湾独立反対」で一致。中国が「独立派」と敵視する与党民進党の頼清徳(ライチントー)政権の頭越しに対話を進めた形だ。
★【経済】携帯料金、値下げ合戦の終焉 ドコモ、auに続きSBも値上げを発表(4/10.Fri)
ソフトバンクが10日、主力プランの実質値上げを発表し、携帯大手による値上げの動きが出そろった。昨年改定したNTTドコモ、KDDI(au)に歩調を合わせた。政府主導の「官製値下げ」が続いてきた携帯業界の価格競争は、転換点を迎えている。ソフトバンクが発表した新たな料金プランでは、データ通信を無制限で利用できる主力プランの基本料は税込み月額1万538円。既存プランの現在の料金と比べ、約900円の値上げとなる。6月2日に始める。
★【国際】米国とイランの停戦協議「合意に至らず」 バンス米副大統領は帰国(4/12.Sun)
バンス米副大統領は12日、仲介国パキスタンの首都イスラマバードで11日から続けたイランとの協議で「合意に至らなかった」とし、帰国の途についた。米側が求めた核開発の停止をイランが拒んだと主張し、焦点となっているホルムズ海峡の通航に関する協議内容は明らかにしなかった。米側が「最後の提案」を示しており、イランの出方を待つ段階だと説明した。今回の協議は、1979年のイラン革命後、断交した米国とイランとの間で、最上位の高官級による対面の協議となった。
★【国際】ハンガリー総選挙、オルバン首相の与党敗北 16年ぶり政権交代へ(4/12.Sun)
中欧ハンガリーで12日、総選挙(一院制、定数199)の投開票が行われ、16年ぶりに政権交代が実現することになった。ウクライナ支援などを巡って欧州連合(EU)と対立してきたオルバン・ビクトル首相(62)率いる与党が議席を大きく減らし、オルバン氏は12日夜、敗北を認めた。今後、新政権がEUとの関係改善に乗り出すとみられている。オルバン氏は「自国第一」や反移民の姿勢を強め、2010年から連続4期(通算5期)にわたって首相を務めてきた。在任期間中に強権的な姿勢を強め、メディア規制や司法制度改革、移民の抑制、LGBTQ教育をめぐって、EUと度々対立。ロシアによるウクライナへの全面侵攻では、ロシアへの制裁とウクライナへの支援に後ろ向きな態度を示してきた。
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