なおこの就活道場 略歴

2015年11月19日

志望業界と違う会社の説明会に行こう!(番頭フッキーの「就活イヤァオ!」その16)

 まいど! 「なおこの就活道場」番頭のフッキーです。毎回、就活生の陥りがちな悩みを「イヤァオ!」と一刀両断する言葉をお届けいたします。今回も、就活をこれからはじめようと考えている3年生に向けたイヤァオ!です。

 先日、3年生を対象にした就活対策講座「朝日学生キャリア塾」に講師として参加しました。2日間でES指導から新聞の読み方、面接、グループディスカッション、スピーチ方法など様々なワークをこなす講座です。12月も朝日新聞東京本社でありますのでぜひみなさんお越しくださいね。(宣伝終了)

 参加者の就活に対する意識レベルはさまざまでしたが、総じて「社会に出てやりたいことがある!」という学生のやる気は非常に高いものがありました。就活といっても大学入試と比べれば課題自体は非常に簡単なわけで、採否をわける大きなポイントは学生の「やる気」。「そもそも社会で何をしたらいいかわからない……」とおびえていては、面接官にアピールすることも難しいでしょう。

 という話をしておいて何ですが、「社会でやりたいこと」はそう簡単には見つからないと思います。社会に出たことがないんですから、当たり前だと思いますよ! 本当にやりたいことは社会に出て時間の制約を味わい、給料を得る快感を知り、学生までとは質も量も違うたくさんの人と出会うことで初めて見つけられるものだと思います。あまりに学生時代に夢を固定してしまうと、社会に出てあまりの現実の無情さに心も折れてしまう……というケースもなくはありません。私自身、学生時代には「なんとか仕事をせずにお金をもらう方法はないか」とばかり考えていました。(ある人に相談したら「土地を買え!」と一喝された)

 じゃあ、どうすればええねんという話。私がキャリア塾の参加者に勧めたのは、とにかくたくさん会社説明会やインターンに申し込むことです。「なんだ、当たり前じゃないか」と思うでしょうが、当たり前のことをコツコツやるのが大人というものです。(自戒の念もこめて)

 もうひとつイヤァオ!を付け加えるとすれば、これです。
「自分が行きそうにないと思える業界から回れ!」

 何をしたいか何も見えていない場合は、「何をしたくないか」から考えていくことも手です。まず、市販の業界地図や私も執筆した『最強の業界・企業研究ナビ2017』(朝日新聞出版から好評発売中、宣伝その2終了)などを眺めて「この業界は興味をひかない……」と感じるところをチェックしてみましょう。そういったところの説明会やインターンの面接に行くと、なぜ自分がその業界に惹かれなかったか、クリアに見えてくるはずです。給料が安い、社員がギラギラしすぎている、扱っている商品を好きになれる自信がない……理由は様々でしょうが、そういった経験を積み重ねることで「あれ、この業界はもしかしたら自分の志向にあってるかも」という場所を見つけることもできるようになるのです。キャリア塾に参加したマスコミ志望の学生は「試しに金融機関のインターンを経験してみたけど、やっぱり細かい作業は苦手だし厳しかった」と感想を述べていました。

 あえて自分からは遠い会社を経験してみる、これは学生のうちにしかできない経験でもあります。インターンシップを実施する会社も増えていますし、この機会にぜひイヤァオ! と飛び込んでみてください。