業界研究ニュース

2016年12月02日

味の素、カゴメ、日清フーズ、ハウスが物流でタッグの英断?

食品・飲料

食品4社が、物流でタッグ

 食品メーカーとして競い合う立場の味の素、カゴメ、日清フーズ、ハウス食品グループ本社の4社が、来年3月、物流事業の出資会社を発足させます。まず北海道と九州の物流を効率化する企画事業などを手がけますが、日清フーズ以外の3社については、2019年をめどに物流子会社の統合も視野にいれているとのこと。呉越同舟? いえ、それなりの事情があるようです。
(2016年12月2日朝日新聞デジタル)

(写真は、埼玉県久喜市にある味の素の物流センター。すでにミツカンと共同で鉄道往復輸送を行っています)

1社の荷物だけでは、もったいない

 食品メーカーが工場でつくった商品をトラックや鉄道でお店などに輸送するとき、行きの便には商品を載せますが、帰りの便には載せるものがない。これってもったいないですよね。1社では難しくても、2社、3社が協力し上手にオペレーションして配送すれば、行きも帰りも荷物が運べる――これが共同配送の一つの発想です。さらに鉄道輸送では、ある程度、荷が集まらないとコンテナを仕立てられないけれど、荷物がまとまれば可能です。品質管理とか梱包とかも「食品」というくくりが同じなら規格も統一しやすいでしょう。

人手不足、コスト高、CO₂…各社の課題は同じ

 競い合うメーカーだからこそ、かえって共同できる可能性がある、その目の付けどころがいいですね。味の素のニュースリリースには、こんなことも書かれています。
「食品物流を取り巻く環境は、トラックドライバー不足、物流コストの上昇、CO₂削減をはじめとする環境保全への対応等、多くの課題を抱えています」
各社の課題も同じでした。

発想の転換を学ぼう

 各社はここ数年、この課題を一緒に考えていたようです。
「物流の諸課題解決に向けて既存の枠組みを超えた協働体制のもと“食品企業物流プラットフォーム”を構築し、持続可能な物流体制の実現を目指します」(同リリース)。
 この意気や、よし、ですね。これまでの発想をひっくりかえして新しい道を開いていく。みなさんも、こうした企業の姿勢に学んでください。

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