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信販・クレジット・リース

業界の仕組み

コンビニや家賃の支払いも クレジットカード利用伸びる

ill_shinpan.gif クレジットカード会社、信販会社、リース会社、消費者金融などを「ノンバンク」とも呼ぶ。「ノンバンク」とは、融資は行うが、そのためのお金を預金ではなく他の手段で調達する金融業者をいう。

 クレジットカードの発行枚数(2015年3月末時点)は、前年比3.1%減の2億5890万枚(成人1人あたり2.5枚持っている計算)と頭打ち状態となっているが、カードの利用は伸びている。経済産業省の特定サービス産業動態統計調査によると、15年度の取扱高は、前年度比6.6%増の45兆6270億円だった。公共料金や病院での診療費などを含め、日々の支払いの多くをカードで行う人も多い。コンビニエンスストアなどでの少額の利用や家賃の支払いなど、決済の幅も広がっている。カード各社は年会費値下げやポイントサービスの充実などで、顧客の囲い込みを図っている。

 国内クレジットカードの大手はジェーシービー、三井住友カード、三菱UFJニコス、セディナ、クレディセゾン、オリエントコーポレーションなどだ。

リース取扱高、2年ぶりに増加

 リースとは、顧客企業が買いたい情報通信機器、産業・工作機械、土木建設機械、自動車などをリース会社が購入し、長期間、顧客企業に貸し出すサービス。顧客企業にとっては、購入時の費用負担が抑えられるほか、購入や処分の手続きをリース会社に任せられるメリットがある。1970 ~ 80年代に大きく伸び、90年代には年間リース取扱高が8兆円を超えることもあった。リーマン・ショック以降、取扱高は伸び悩んでいたが、リース事業協会によると、2015年度のリース取扱高は、前年度比4.4%増の5兆393 億円となった。大手はオリックス、三菱UFJリース、三井住友ファイナンス&リース、日立キャピタル、東京センチュリーリース、芙蓉総合リースなど。

貸出額が減少し、金融グループ入りする消費者金融

 2010年に完全施行された改正貸金業法で、個人が借りられる総額を年収の3分の1までとするルール(総量規制)が導入された。消費者金融の利用者の多くが上限を超えていたため、貸出額は激減。利用者が過去に支払い過ぎた利息の返還を求める「過払い問題」もあり、各社の業績は悪化した。ただし最近は、貸出額の減少幅が縮小し、底を打ちつつある。アコムが三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、SMBCコンシューマーファイナンス(旧プロミス)が三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)に入るなど、グループの銀行との連携を強めている。

最新トピックス

クレジットカードを変える「フィンテック」

 クレジットカード業界に大きな影響を及ぼすとみられるのが「フィンテック」だ。フィンテックは、ファイナンス(金融)とテクノロジー(技術)を掛け合わせた造語。スマートフォンで複数の銀行口座やクレジットカードなどのお金の出入りを一括管理できる家計簿アプリをはじめ、決済や送金、融資、資産管理などITを使った新たな金融サービスが次々と生まれている。クレジットカードについては、これまで専用のカード決済機を店舗に置いて決済をしていたが、これからはスマホでの決済が可能になる。クレディセゾンは、フィンテックへの投資に積極的だ。ベンチャーキャピタル子会社を設けたり、複数のカードを1枚に集約する事業を手がける米国企業に出資したりしている。

三井住友、GEのリース事業買収

 三井住友ファイナンス&リースは2016年4月、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の日本でのリース事業を約6100億円で買収し、子会社化した。買収により、三菱UFJリースを抜き、リース業界最大手のオリックスに次ぐ資産規模となった。

 一方、MUFGなどは同年5月、日立グループのリース会社、日立キャピタル株の27.2%を約1080億円で取得すると発表した。日立キャピタルもMUFG傘下の三菱UFJリース株3%を市場から取得する。日立キャピタルと三菱UFJリースは将来の経営統合に向けた協議を進めるという。

採用の傾向

主な採用職種

 「法人営業」「リテール営業」「商品開発」「審査」「契約事務」「営業推進」「資産運用」「プロジェクトファイナンス」「販売促進」「広告宣伝」等。

信頼関係がキーワード

 信販・クレジット・リースなどの仕事は、金融に関する専門知識だけでなく、顧客や加盟店との長期的な信頼関係をいかに築けるかが重要だ。

 主に法人を顧客とするリース業界、法人・個人双方を顧客とする信販・クレジット業界、主に個人を顧客とする消費者金融業界など、顧客との接し方には違いがあるが、人と会ったり話したりすることが苦手ではない人に向いている。言葉遣いや身だしなみなどの基本も大切だ。比較的、女性社員の比率が高い会社が多いのも特徴で、意欲のある女性が活躍できる場面も多い。

【主要各社の大卒採用計画】
(2017年4月入社、カッコ内は2016年度実績)
オリックスグループ/ 約260(164)、オリエントコーポレーション/約200(134)