2013年12月18日

\(^O^)/はNG! 社会人とのメールの作法

テーマ:就活

ニュースのポイント

 就活をしていると、社会人とメールのやりとりをする機会が増えてくると思います。私たちも学生からメールをもらうことが多いのですが、名前や連絡先を書いていなかったり、絵文字が入っていたりして、戸惑うことが少なくありません。最低限のマナーを守らないと、常識を疑われてしまいますよ。

 今日取り上げるのは、教育面の「学びを語る/『タメ口』を使う学生/教師と一線画すけじめ必要」です。
 神戸大大学院教授の簑原(みのはら)俊洋さんのインタビュー記事です。カリフォルニア出身の日系4世の簑原さんの主張は――大学まで暮らした米西海岸はとてもフランクな土地柄だが、教師には敬語を使うのが当たり前。年齢差で上下関係が決まらない社会だからこそ、「友人」と「立場として関わる人」を分ける。日本の学校現場で横行している「タメ口」や「呼び捨て」が、よりよい指導ができる糸口だとは思えない。「大学崩壊」といえる学校もあるが、教わる相手に対する尊敬が失われたら教育は成立しない。学生が送ってくるメールには、宛名もなく「今日、研究室にいますか」などと1行あるだけ、ということがよくある。教師と教え子は友達ではなく、一線を画す「けじめ」が必要だ。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 簑原さんが嘆いているのは、普段接している学生と教師の間のやりとりですが、みなさんが就活でやりとりするのは、まだ会ったことのない、あるいは数回会っただけの社会人ですから、何倍も気を使わなければなりません。さすがに会社説明会やOB・OG訪問で会った社員にタメ口を使う人はいないと思いますが、メールのマナーを知らずにやりとりしている人もいるのではないでしょうか。

 朝日新聞社が開いている就活セミナー「朝日学生キャリア塾」に申し込んだ学生からのメールには、どこの誰だか何も書いていないもの、「申し込み」と用件だけをぶっきらぼうに記したものが多くあります。メールアドレスを調べれば誰からかはわかりますし、「受講料を払って受けるのだからいいでしょ」と思うかもしれませんが、社会の常識に照らすと失格です。「自分はそんな不作法はしていない」という人も、常識から外れている場合があるかもしれませんから、いま一度チェックしましょう。

 気をつけるポイントと一例を示します。
①件名をわかりやすく
 「お願い」→「OB訪問のお願い(○○大学・名前)」
②相手の企業名をきちんと書く
 「朝日商事(株) □□様」→「朝日商事株式会社人事部採用課長 □□様」
③自分の名前を名乗る
 「○○大学◎◎学部の△△と申します。」
④顔文字(絵文字)は使わない
 「お忙しいところ申し訳ありません!m(_ _)m」→×
※絵文字などを好む社員もいるかもしれませんが、一般的にはNGです。相手がどんな人かわからないうちは慎重に。
⑤携帯番号を含めた署名を作っておく
※約束の直前に社員が電話で時間変更の連絡をしたいかもしれません。
例)○○大学◎◎学部3年
  名前(よみがな)
  E-mail:……
  携帯:09000000000

 相手によって受け止め方は違うので、こうすれば絶対大丈夫!というものではありませんが、大切なのは読み手の立場を気遣って書くことです。内定した学生は、みなしっかりした内容のメールを送ってくれます。電話のやりとりも同じです。
    
※朝日新聞デジタルの無料会員は1日3本の記事全文を、有料会員になればすべての記事を読むことができ、過去1年分の記事の検索もできます。ぜひ登録してください。

アーカイブ

テーマ別

月別