2013年12月13日

ぐるなび広報マン登場!「ひと」欄をESのヒントに

テーマ:社会

ニュースのポイント

 朝日新聞朝刊の2面に毎日あるのが「ひと」欄です。著名人を取り上げることもありますが、多くは何かを成し遂げたり、地道に何かを続けたりしている普通の人です。今日は、グルメ情報サイト大手「ぐるなび」の広報担当者。働き方や生き方など、就活のヒントが詰まっています。エントリーシートの書き方の参考にもなりますよ。

 今日取り上げるのは、2面の「ひと/広報界のイノベーターを目指す 栗田朋一さん(42)」です。
 記事の内容は――栗田さんは、企業の広報担当者を集めるランチか飲み会を年約300回開き、悩みを聞き、励ます。参加者に「社外上司」と慕われる広報マンだ。広報といえば華やかな仕事のイメージがあるが、「社外からの要望と現場の思いに挟まれがちで、孤独なもの」と言う。テーマパーク運営会社に就職後、広報担当になり、社内報で社員の家族を紹介したりちょんまげのかつらと上下姿で報道陣の相手をしたりして「社内も社外も盛り上げる仕事」にはまった。ぐるなびで販売されたおせちが見本と違うと抗議が殺到し、謝罪に駆け回るなど修羅場も経験した。目指すのは「誰もが幸せになれる広報」だ。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 「ひと」は600文字前後で1分で読める記事ですが、人の半生を描くので濃い内容が詰まっています。何かを成し遂げた人が多く登場しますが、苦労なしに成功する人はまずいません。どの記事にも、失敗、苦労、挫折体験と、いかに乗り越えたかという体験談、人生の転機になった出来事が出てきます。そして、それぞれの体験は、みな具体的なエピソードや場面で描かれます。これって、実はみなさんがこれから書かなければならないエントリーシート(ES)と同じなんですよ。ESでは、自己PRや学生時代に打ち込んだこと、挫折体験などが問われます。「ひと」と同じように、あなたの人生をストーリーにして伝えるのがESです。「ひと」の書き出し、文章構成、エピソードの盛り込み方をESの参考にしてください。

 今日取り上げた栗田さんは「企業広報一筋」。記事にもあるとおり、広報というと宣伝、PR、CMといった派手な印象が先に立ちます。みなさんの中にも広報の仕事に憧れている人がいると思いますが、社内と社外の板挟みになったり、トラブルや苦情への対応、会社の不祥事での批判の矢面に立ったりと、「修羅場」も経験する仕事だということがわかります。そんな苦境にあっても栗田さんは、謝罪対応に追われつつ「改めて自社サイトをアピールした」とか。大変な状況にあってもへこたれず、したたかで機転の利く人だということが伝わってきます。世の中に楽しいだけの仕事はありません。難局を乗り越えて得た達成感、その先にこそ、本当のやりがいがあるんですね。

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