2013年09月03日

「ドラえもん」の誕生日が新聞広告に

テーマ:メディア

今日のポイント

 今日は「ドラえもん」の誕生日。99年後の2112年9月3日に生まれて、タイムマシンでやってきたんですね。紙面には、ドラえもんの広告特集「朝日みらい新聞/藤子・F・不二雄×朝日新聞 みんなの未来ドア」が載っています。今日は新聞広告について考えてみます。

 今日取り上げるのは、19~22面の広告特集「朝日みらい新聞――ドラえもん〝誕生〟まで99年――僕たちがつくる未来へ」です。
 広告の内容は――ドラえもんが誕生する99年後の今日、世界はどう変わっているのか、ドラえもんに描かれた未来は実現しているのか。作家の辻村深月さん、宇宙飛行士の毛利衛さんと一緒に考えよう。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 新聞には記事だけでなく、たくさんの広告が載っています。日によって異なりますが、広告スペースが半分近くを占める日もあります。クライアントである企業から広告料をいただいて掲載していますが、私たちは広告も読者に提供する大事な情報だと考えています。1~3面の下には毎日、書籍の広告が載ります。どんな本が刊行されたのか、何の本が売れているのかがわかります。今日の社会面(38面)には「週刊朝日」今週号の広告が出ています。雑誌の見出しをざっと見ると、いま世の中で話題になっていることがつかめます。新商品やサービス、旅行、コンサートなど多様な情報を得ることができます。

 新聞広告は世の中の一つのトレンドですから、就活を控えた学生のみなさんにとっても有益な情報があります。関心のある業界、企業の広告があれば必ず目を通してください。商品やサービスの内容を知ることができるだけでなく、広告のキャッチコピーなどから、企業のコンセプトや方向性を知ることもできます。

 新聞広告には「企画広告」という種類があり、今日のドラえもんの広告もその一つです。一般の広告はクライアントである企業や広告会社が作ったものをそのまま掲載するので、他の新聞にも同じような広告が載ります。一方、企画広告は朝日新聞の広告局が、クライアントのメッセージを朝日の読者向けに効果的に届ける紙面を企画して提案。キャラクターや芸能人を登場させるなど工夫したオリジナル広告なので、朝日新聞にしか載りません。ドラえもん紙面の右上に「企画・制作 朝日新聞社広告局 広告特集」という文字がありますが、これが企画広告の印。今日の紙面は、ドラえもんの誕生日を機に「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」と「生誕80周年記念 藤子・F・不二雄展」をPRしたわけです。

 2008年のリーマン・ショック後の「広告不況」で一般の広告出稿が減りました。その分、最近は企画広告が増える傾向があります。新聞社の広告局の社員にとって企画広告は、出てきた広告をそのまま載せるよりも大変ですが、自分のアイデア、発想の勝負ですから、やりがいもある時代です。今年の7月10日には、ウルトラマンが初めて放映された日ということで、ウルトラマンの企画広告が載りました。企画広告はほぼ連日どこかの面に載っています。広告業界に関心のある人は、企画広告に注目してみてください。

※この広告は東京本社発行版だけに掲載されています。朝日新聞デジタルの有料会員は紙面イメージも見ることができます。

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