2013年06月14日

ドラえもんから世界が広がる

テーマ:就活

ニュースのポイント

 「就活のために新聞読まなきゃ」と思いつつ、「難しそうだし」「忙しくて時間ないし」と、先送りにしている人はいませんか? そんな人には「1日10分、パラパラ読み」がおすすめです。気軽に「しつもん! ドラえもん」から読んでいる方の声を紹介します。

 今日取り上げるのは、読者の投稿欄・声欄(16面)の「新聞にもっと欲しい『魔法』」です。
 20代アルバイト男性からの投書の内容は――新聞をじっくり読む時間がなく、興味のあるなしで、読む記事を選ぶ。僕のような人に、1面右端下にある「しつもん! ドラえもん」のクイズを解いてみることを勧める。どこかのページにある答えを探すことで、読まなくてもひととおりページをめくる。新聞を開けば、少しは目に情報が入る。ぱっと見て次をめくるだけだったのが、それぞれのページの記事を少しだけじっくり読むようになってきた。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 実は、この男性の新聞の読み方は、多くのビジネスパーソンと同じです。まず1面を眺め、見出しをざっと読み、大事だと思う記事に目を通す。次に新聞をパラパラめくって、見出しをヒントに面白そうな記事だけを拾い読み。見出しだけなら10分もかかりません。それだけでも、世の中の大きな動きはわかります。興味のある記事は、時間のあるときにじっくり読みましょう。

 最初は見出しの意味がわからず、記事も理解できないかもしれませんが、毎日続ければ、だんだん慣れて読みこなせるようになってきます。全部読もうなんて思わないこと。朝刊の記事だけで約17万字、新書2冊分ほどの情報が詰まっています。隅から隅まで読んでいたら日が暮れてしまいます。新聞は、短い時間で大事な情報を効率よく得られるように作られています。記事は見出し、前文(まえぶん、リード)、本文で構成され、大事なことから順に書いてあります。時間がないときは、見出しだけ、前文だけでも、骨格、概略はわかります。見出しのサイズはニュースの価値を表すので、大事な記事は自然と目に入ります。忙しい就活生にこそおすすめです。

 そもそも、なぜ「就活には新聞」なのか。企業は、日々世の中のニーズを探り、商品やサービスを開発したり販売したりしています。だから世の中の様々なことに関心をもち、常にアンテナを張って情報を収集し、新たな時代に対応していける人材が求められるのです。ネット(スマホ)、テレビ、雑誌・本、SNSなどさまざまなツールがあり、紙の新聞は速報性ではテレビやネットにかないません。でも、ありとあらゆる情報があふれる時代。情報に振り回されないためにも、確かな情報を載せる新聞はみなさんの強い味方になります。まずは、毎日パラパラめくってみましょう。

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