2016年08月29日

デジタル時代こそ「ユーザー体験」考える視点を(ニュース★あらもーど 8月22日~8月28日)

テーマ:週間ニュースまとめ

 あらゆる情報のデジタル化が進み、消費者は音楽などを非常に安価で楽しむことができるようになりました。その一方で価値が上がっているのがリアルな体験としてのコンサートやライブなどのイベントです。チケットの高額転売のような事例があるため分かりやすいですが、実はこれはアートなどの分野に限ったことではありません。お客さんにどんな体験を提供できるのかという視点で、あらゆるサービスや商品がいま見直されようとしています。様々な商品やサービスに出会ったとき、「これはどんなユーザー体験をデザインする視点で考えられたものだろうか」と考える癖をつけることはとても大切です。
 写真は7月9日付朝日新聞朝刊、東京国立博物館で開催中の「古代ギリシャ展」の特集記事を使用したバッグです。
 
 毎週月曜は1週間のニュースのうち、みなさんと共有したい話題をお届けする「ニュース★あらもーど」の日。火曜~金曜日の「今日の朝刊」通常版とともに、ご活用ください。(朝日新聞教育総合本部ディレクター・真下 聡)

【スポーツ】パラリンピック、ロシアの全面除外確定 裁判所が訴え却下 (8/23.Tue)

 ロシアの国ぐるみのドーピング問題で、スポーツ仲裁裁判所(CAS)はリオデジャネイロ・パラリンピックへの出場を禁止されたロシア選手団の処分取り消しを求めたロシア・パラリンピック委員会(RPC)の訴えを退けた、と発表した。9月7日に開幕するリオ大会へのロシア選手団の出場の道は閉ざされた。ロシアのドーピング問題を巡っては、世界反ドーピング機関(WADA)が、ロシア選手の禁止薬物の陽性反応が組織的に隠蔽されていたとする調査結果を公表。パラリンピック選手の35検体も含まれていた。国際オリンピック委員会(IOC)は、リオ五輪出場の可否は各国際競技連盟に判断を委ねたが、国際パラリンピック委員会(IPC)は全面排除を決めた。

【労働】最低賃金、6県が「目安」超え 全国加重平均25円増(8/23.Tue)

 2016年度の最低賃金(時給)の改定額が全都道府県で出そろった。いまの全国加重平均の時給798円から25円(3.1%)上がり823円になる。7月に国が示した目安額を各地で議論して改定額が決まった。「3%上げ」を目指す安倍政権の意向に沿って過去最高の上げ幅となり、働き手にメリットがある内容だ。目安額は7月、厚生労働省の中央最低賃金審議会で示された。全国平均で24円増の822円となる内容だった。その後各都道府県の審議会で議論され、埼玉、兵庫、鳥取、島根、香川、高知の6県は目安額を1円上回る額で決まった。他の都道府県は目安額通りだった。10月1日以降順次改定され、賃金に反映される。

【ゲーム】ポケモンGOで交通事故79件 配信1カ月 (8/23.Tue)

 スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」が原因の交通事故が、配信開始から8月21日までの1カ月間に29都道府県で79件起きていたことがわかった。このうち17道府県の22件が人身事故で、愛知県では重傷事故も起きた。警察庁が発表した。ポケモンGOが関係した交通違反での取り締まりは全都道府県で1140件に上り、うち15件が自転車だった。運転中にスマホを注視したとの違反が大半で、信号無視や一時不停止などもあったという。23日には徳島市で歩行者2人が車にはねられ死傷した事故があり、現行犯逮捕された男がポケモンGOで遊んでいて前をよく見ていなかった、と話しているという。

【音楽】チケット高額転売NO、嵐やサザン賛同 転売サイトは反論 (8/23.Tue)

 コンサートのチケットを、ネットを通じて定価より高値で転売する個人や業者が増える中、日本音楽制作者連盟(音制連)、日本音楽事業者協会などの業界団体が中心となって、高額転売に反対する共同声明を出した。声明は「音楽の未来を奪うチケットの高額転売に反対します」とし、アイドルグループ「嵐」、サザンオールスターズ、山下達郎さんら116組のアーティスト、フジロック・フェスティバルなど24の音楽イベントが賛同している。あるサイトでは、男性アイドルグループの定価7500円のチケットが、数万円から24万円で出品されている。問題視されているのは、こうした高額転売を目的とするチケット買い占めの増加だ。転売サイト側は「あまりに高額なものは売れないし、定価の半額になることもある。自由な価格設定で、本当の価値で取引できるようになる」と反論している。

【労働】LGBT、働く人の8% 連合が1000人初調査(8/25.Thu)

 労働組合の中央組織・連合は、同性愛者のレズビアンやゲイ、両性愛者のバイセクシュアル、性同一性障害者など性的少数者(LGBT)に関する初めての調査結果を発表した。全国で仕事をしている20~59歳の男女1000人にインターネットで聞いたところ、8.0%がLGBTの当事者だった。「ゲイは気持ち悪い」といったLGBTに対する嫌がらせを職場で受けたり見聞きしたりした人は22.9%。職場の上司や同僚、部下が同性愛者や両性愛者だったらどう感じるかを聞いたところ、「嫌だ」が35.0%。「嫌では無い」の65.0%は下回ったが、「職場に多様な人がいることへの理解が不足している」と指摘した。

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