2016年04月25日

地震、サミット、消費税、選挙…新聞で関連を理解しよう(ニュース★あらもーど 4月18日~4月24日)

テーマ:週間ニュースまとめ

 就活で時事的な知識がよく問われるのは、社会の動きに敏感か、アンテナを張っているかということが端的に分かるからです。その「社会の動き」という点で、「政治」を外すことはできません。国や自治体の決めることが、世界や私たちの人生や仕事に大きな影響を与えるからです。
 特に今年の就活期間中は大きな政治イベントが目白押しです。5月の伊勢志摩サミット、7月の参議院議員選挙、11月の米大統領選挙。参院選では初めて18歳に投票権が与えられる選挙になります。米大統領選挙はみなさんもご存じの通り、従来の2大政党を超えた動きが起こっています。

 そして昨日4月24日は、参院選を占うものとして注目された衆院補欠選挙がありました。結果は与野党1勝1敗ですが、激戦となった北海道5区では与党が野党統一候補を破りました。また、25日の朝日新聞朝刊では1面トップで「首相が衆参同日選を見送る意向を固めた」と大見出しで報じました。これらには一連の熊本地震、そして来年4月に予定されている消費税引き上げなど、重要ニュースがさらに絡んできます。新聞の解説記事や社説などは、こうした内容を整理して理解するのに最適ですので、選挙など節目の出来事があったときにはぜひ読みましょう。
 写真は2月27日付朝日新聞朝刊、東京ディズニーシー15周年の広告を使ったバッグです。
 毎週月曜は1週間のニュースのうち、みなさんと共有したい話題をお届けする「ニュース★あらもーど」の日。火曜~金曜日の「今日の朝刊」通常版とともに、ご活用ください。(朝日新聞教育総合本部ディレクター・真下 聡)

ニュースダイジェスト

【メディア】NHKのツイッター、外部フォロー解除へ(4/18.Mon)

 NHKは全ての公式ツイッターで、4月末をめどに外部のアカウントのフォローを外すと発表した。理由を「NHK以外のアカウントをフォローすることは、そのアカウントの意見に対する支持・賛同ではないか、という批判もあった」と説明。「公平公正という公共放送の基本姿勢を堅持するためにはやむを得ないと判断した」としている。ただ、事件・事故の取材を申し込むため、一部のアカウントでは一時的に他のアカウントをフォローすることもあるという。NHKにはニュースや総合テレビなど130以上の公式アカウントがある。例えば、広報局のアカウントは、18日時点で約13万2700のアカウントをフォローしている。

【熊本地震】エコノミー症候群で死者 車中泊、発症相次ぐ(4/19.Tue)

 熊本県を中心に続く地震の避難者のなかで、肺塞栓症(エコノミークラス症候群)によって1人が亡くなったことがわかった。余震を警戒して車中で夜を明かす人も多く、長引く避難生活は深刻さを増している。18日に熊本市の女性(51)が搬送され、すでに死亡していた。女性は17日夜から車中泊をしており、18日朝に車外に出た後で倒れたという。県は20日、避難生活が原因とみられる死者が11人いたと発表した。市町村が「災害関連死の可能性がある」として県に報告した人数で、災害関連死は、災害による「直接死」ではなく、エコノミークラス症候群など、ショックや避難生活の疲労など間接的な原因で亡くなること。

【政治】TPP今国会断念、継続審議に 自民が民進に伝達 (4/19.Tue)

 政府・与党は衆院特別委員会で審議中の環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案と関連法案について、今国会での成立を断念した。自民党は、衆院で継続審議とし、秋の臨時国会で成立を図る方針を民進党に伝えた。安倍政権はTPPを成長戦略の柱と位置づけ、日米主導でアジア太平洋地域の貿易ルールを築く狙いがある。ただ、米議会の承認は11月の米大統領選後にずれ込む見通しで、国会承認の先行をめざした日本の「先送り」は米などの対応に影響を与える可能性もある。

【囲碁】井山名人、七冠初の独占 最後の十段奪取(4/20.Wed)

 囲碁の井山裕太名人(26)=六冠=が前人未到の七冠独占を決めた。名人、棋聖、本因坊、王座、天元、碁聖の六冠に加え、最後に残った十段のタイトル奪取に成功。1976年に七大タイトル戦がそろった日本プロ碁界の歴史に金字塔を打ち立てた。井山名人は、史上初の六冠となった2013年3月から七冠に挑んできた。2014年12月には四冠に後退するなど、足踏みが続いたが、2015年からは、出場したすべての七大タイトル戦で防衛または奪取を続け、3年越しで全冠を同時期に獲得した。複数のタイトルを同時に保持した記録は、2009年の張九段の五冠が最多。将棋界では羽生善治名人が1996年、25歳のときに七冠を独占した。

【政治】衆院補選北海道、自民が野党統一候補破る 京都は民進圧勝 (4/24.Sun)

 衆院補選が投開票され、北海道5区では新顔で自民公認の和田義明氏が、無所属の野党統一候補、池田真紀氏を破り初当選した。与野党は夏の参院選に向けた前哨戦と位置づけて総力戦で臨み、「政権の安定と継続」を訴えた与党が支持を得た形となった。京都3区では民進党公認で前職の泉健太氏が、おおさか維新の新顔らを抑え当選した。北海道5区補選で野党は民進、共産、社民、生活の党と山本太郎となかまたちの4党が池田氏を推薦。「統一候補」で臨む初めての国政選挙となり、同じ枠組みをめざす参院選1人区の試金石になる戦いだった。無党派層への浸透を狙い、政党色を薄めて統一候補への支持を訴えたが及ばず、課題を残した。

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