2015年07月27日

「大学生と飲酒」身近な問題考えよう(ニュース★あらもーど 7月18日~7月26日)

テーマ:週間ニュースまとめ

 大学生と飲酒については、多くのことを考えさせられます。一気飲みを強制する空気がなくならず悲劇が繰り返される一方で、学園祭など大学内からはアルコールが追放され、ネットにアップされたコンパの写真によって未成年飲酒が発覚するケースもあります。20歳を過ぎれば自己責任、それまでは未成年だからと厳格に禁止するべきなのか、大学の教員の方々からも様々な意見が聞こえてきます。18歳選挙権などの影響で「成人」の線引き自体が変わる可能性もあります。身近ですがとても深い内容をもっていますので、ぜひ論理的に考えて欲しいテーマです。

 写真は18日朝日新聞朝刊の「機動戦士ガンダム」を特集した全面広告を使ったバッグです。
 毎週月曜は1週間のニュースのうち、みなさんと共有したい話題をお届けする「ニュース★あらもーど」の日。火曜~金曜日の「今日の朝刊」通常版とともに、ご活用ください。(朝日新聞教育総合本部ディレクター・真下 聡)

ニュースダイジェスト

【世界貿易機関】デジタル製品の関税撤廃拡大で基本合意 (7/18.Sat)

 世界貿易機関(WTO)の情報技術協定の交渉会合は、輸出入の際に関税がかからないデジタル製品に、新たに医療機器やビデオカメラなど約200品目を加える方向で基本合意した。年末までの最終合意をめざす。対象品目の輸出が多い日本の産業には追い風になる。
 新たな品目について、日本から交渉に参加する約50カ国・地域への年間輸出額は約8兆5000億円。日本企業の関税負担は年約1900億円にのぼり、これらが最終的になくなる。(24日に正式合意)

【外交】米とキューバ、国交正式回復(7/20.Mon)
 米国とキューバ両政府が相手国の首都に再び大使館を設置し、1961年の断交から54年ぶりに国交を回復させた。訪米したキューバのロドリゲス外相は同日、ケリー国務長官と会談。ケリー氏も8月にキューバを訪問する予定だ。
 国交は回復したものの、関係は正常化していないというのが両国政府の理解だ。米国の対キューバ禁輸措置の全面解除やキューバの人権状況改善などの課題を巡って、正常化交渉はこれから本格化する。(両国関係については、2014年2月19日の今日の朝刊「米・キューバ国交交渉で歴史を学ぼう」で書いています)

【裁判】コンパで飲酒、東大生死亡 両親「強要あった」と提訴(7/22.Wed)
 東京大学の男子学生(当時21)が2012年、テニスサークルのコンパの際に急性アルコール中毒で死亡したのは「過度の飲酒を強要され、昏睡状態のまま放置されたためだ」として、両親が当時の学生ら21人に約1億6920万円の損害賠償を求める訴えを、東京地裁に起こした。
 死亡した東大生は2年生だった2012年7月、花火大会の場所取り名目のコンパで1.1リットル以上の焼酎を飲んで意識を失った。他の学生らは目立たない場所に移動させ、約4時間放置したまま飲酒を続け、救急車を呼んだ時には、死後2時間が過ぎていたという。コンパでは、学生らが円陣を組んで中央に置いた焼酎を次々にラッパ飲みしていた。
 このサークルは、飲酒した学生が救急搬送される事故が毎年のように起きており、事故を受けて解散。コンパ参加者のうち10人は両親に謝罪し、1人240万円を支払うことで和解したといい、和解に応じなかった21人を提訴した。

【旅行者】訪日外国人、上半期は46%増914万人 過去最高に (7/22.Wed)
 観光庁所管の宣伝組織・日本政府観光局(JNTO)は、今年上半期(1~6月)の訪日外国人旅行者の推計値が、過去最高だった前年同期から46%増え914万人に上ったと発表した。観光庁長官は会見で、1年間の総数が1800万人前後に上るとの見通しを示した。昨年の訪日外国人旅行者は過去最高の1341万人。
 上半期は、訪日外国人旅行者数が日本人の海外旅行者数を約150万人上回った。上半期で外国人旅行者数が上回ったのは、1970年以来45年ぶり。最も多かったのは217万人の中国で前年の2.16倍。181万人の韓国、179万人の台湾が続いている。欧米からも増えており、JNTO調査の20カ国中、19カ国で過去最高数を更新した。観光庁は、円安基調が続いていることやビザの緩和、消費税免税制度の導入などが奏功したと見ている。

【生保】明治安田が米中堅を買収へ 6200億円(7/24.Fri)
 明治安田生命保険が、米国の中堅生保スタンコープ・ファイナンシャル・グループを約50億ドル(約6200億円)で買収する、と発表した。少子高齢化で国内での生命保険の販売が伸び悩む中、世界最大の保険市場の米国を開拓し、収益を高める狙いだ。
 今年2月の第一生命保険による米生保の買収(約55億ドル)に続き、国内生保の海外企業の買収としては最大規模の案件となる。明治安田は、来年1~3月をめどにスタンコープの全株式を買い取って完全子会社化し、役員を派遣する。
 スタンコープは約800社以上がひしめく米生保業界では中堅だが、明治安田が目を付けたのは、スタンコープが団体保険の分野で全米上位のシェアを持つ点だった。

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