2015年03月25日

面接は第一印象で決まる⁈ 過去しか聞かない???

テーマ:就活

ニュースのポイント

 そろそろ、事実上の面接を始める企業もあると思います。面接では第一印象が結果を大きく左右します。聞かれる内容は、将来の夢よりも過去のことです。今日は面接についてのアドバイスです。

 今日取り上げるのは、教育面(27面)の「学びを語る/採用の落とし穴/面接官の感覚に左右、対人能力偏重に」です。
 就職活動を企業側の視点で見つめ直す「採用学」を研究する横浜国立大学准教授・服部泰宏さんへのインタビューの内容は――採用試験の面接官は30分の面接なら始まって数分、遅くても15分以内に採否を判断していることが面接官への調査で分かった。一度下された判断はなかなか変わらない。能力を見極めるべき面接が、面接官の感覚に左右されてしまっている。面接での評価と入社後の業績評価にも関連性が見られなかった。これは何の能力を見るのかあいまいなまま面接をしているのが原因。目的があいまいだから聞くこともあいまいになり、面接官の感覚で採否が決まったり、対人関係能力が偏重されたりする。企業は「採用のプロ」を育てる必要がある。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 記事は採用する側の問題点を指摘していますが、受けるみなさんが改善しようと思ってもできません。現状の面接にどう対応したらいいかを考えましょう。面接では、服部さんが語っているように最初の数分で評価が定まるケースが多いと思います。とすると、第一印象は極めて重要ということになります。良い印象を与えられれば面接はプラス評価からスタートします。逆に良くない印象を持たれたらマイナス評価で始まるので、その後のやりとりでかなりの得点を挙げなければ、プラスに転ずることはできません。

 どうしたら第一印象をよくできるのでしょう。実はこのテーマ、あさがくナビ2016の特別連載「パックンの就活ワークショップ ハーバード流コミュ力アップ講座」の第3回で取り上げます。4月2日にアップする予定なので、項目だけお伝えしておきますね。
◆周りの「印象のいい人」の立ち居振る舞いを真似!
◆話し声は「メリハリ」 時には小声も使ってみよう
◆自分の面接は動画に撮って一度確認

 パックンは具体的に「あいさつの言葉ははっきり大きく発する」ことをアドバイスしています。なんだ当たり前じゃない、と思う人も多いでしょう。でも実際の面接では、これができなくて損をしている人がなんと多いことか! 声が大きければ通るわけではありませんが、面接中の声がよく聞き取れなければ、まず落ちます。面接中ハキハキ話すためにも、最初のあいさつはとっても大事なんです。

 次は面接の中身です。「人事のホンネ」で大成建設の河野耕作さんは、「面接で重視しているのは『本人の伸びしろ』です。実は、いい大学とか部活で日本一になったとか、現時点での立ち位置はあまり関係なくて、会社に入ってからどれだけ成長できるかの可能性を見るようにしているんです」と言っています。将来の可能性だから未来の夢でも語ってもらうのかと思ったら、違いました。

 「会社に入ると『壁』の連続で大変だと思いますが、それを自分なりに消化してステップアップしていってほしい。そのためには、今までの人生で何を考え、どう行動して困難を乗り越え、どういう結果を得てきたかという『過程』が大切です。そういう過程をちゃんと経験していれば、入社後どんな壁もそれなりに越えて、自分なりに成長していけるだろうと思うんですね。ですから、学生時代をどう過ごしてきたかを聞きます」。
 
 将来活躍できる学生かどうかを見極めるために、過去を聞くわけです。人事のホンネでは、ほかにも「面接では、どんな考えを持って学生生活をどう過ごし、どんな経験を積んできたのかを聞く。人となりは過去を見ることでわかる」(丸紅)、「将来何をしたいのか、何ができるのかは聞かない。何をやってきたのか、考えてきたのかを聞く。全部過去の話」(東京海上日動)など、ほとんど全ての会社が学生時代の経験を掘り下げて聞くと話しています。未来のことは想像で誰でも話せますが、過去の経験はウソをつけません。取り繕っても面接で突っ込まれればバレます。
 
 学生時代の経験を振り返り、何をしたのかだけでなく、人とどう関わり、何を学び、どう成長したのかを整理しておきましょう。これがエントリーシートでも面接でも、もっとも大切なポイントになりますから。
 
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