2014年12月18日

説明会では必ず!手を挙げる 「質問力」を鍛えよう

テーマ:就活

ニュースのポイント

 多くの企業の会社説明会は来年3月スタートですが、企業を呼んで業界や仕事の理解を深める「学内セミナー」は始めている大学が多いと思います。こうした機会には、ぜひ積極的に質問するように心がけてください。就活で、あるいはこれから社会で生きていくうえで、「質問力」はとても大切なコミュニケーション能力の一つです。

 今日取り上げるのは記事ではなく、28面の広告特集「ひらかれた視野を持ち、語学力と教養、積極性を養おう/共に生きる知恵と力を身につける」です。朝日新聞社の一色清・教育コーディネーターがグローバル時代を生きる力について話しています。
 話の概要は――日本を訪れる外国人が多くなり接する機会も増えている。海外から来る人、モノ、お金、情報を受け入れ、共に生きるための知恵と力をこれから社会に出る人たちにはぜひ身につけてほしい。グローバル社会で必要なのは「語学力」と「教養」と「積極性」だ。語学力は道具。相手を知るには、自国の文化や歴史、地理、長所や短所を知り、自分なりに捉えて伝える教養を身につけることだ。積極性はコミュニケーション能力を高めるために大切。新聞記者の中には会見で必ず質問することを課している人がいる。ディスカッションの場で必ず最初に話すとか、授業で必ず発言をするなど小さな決まり事を課してみて。習慣にするうちに、積極性も身につく。自分のことを知る人が多くない場へ踏み出すときは、自分を変える絶好のチャンスだ。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 大学などで就活や新聞の読み方について講義をするとき、時間が許せば学生のみなさんに「質問はありませんか」と問いかけますが、一つも出ないことがしばしばあります。そんなときでも、講義終了後に個別に質問をしに来る学生は多くいて、行列になることも。大学の先生と話していても「最近の学生はみんなの前で質問をしない」ことがよく話題になります。大勢の前では恥ずかしい、個人的な質問なので他の学生には迷惑なんじゃないか……といったことなのでしょうか。でも、とてももったいないことだと思います。

 わかりやすく質問するのは案外難しいものです。質問しようとすると、事前にどう聞こうか考えなければなりません。たとえば「○○という話をされましたが、私は□□と思いました。この点について詳しく教えてください」と聞くとします。このためには、相手の話に注意深く耳を傾け、要点をつかみ、自分の考えをまとめ、さらなる疑問点を整理する――という作業が必要です。集中して聞きながら、心に残ったこと、疑問に思ったこと、もっと知りたいと思ったことなどに思いを巡らします。このとき聞くだけではなく、ポイントやキーワードを必ずメモしましょう。質問を整理するときにメモが生きます。準備ができたら手を挙げて質問します。ここで大事なのは、だらだら長くならないよう簡潔に聞くこと。多くの人の前で話す練習にもなります。

 事前の準備も大切です。たとえば、新聞記者にとって質問は大切な仕事の一つです。だから記者会見のときには、大事な話や本音を引き出すにはどう質問すればいいか、常に考えながら聞いています。事前にテーマなどがわかっていれば下調べをし、質問を用意して会見に臨みます。みなさんも、事前準備をしたうえで説明会に参加し、真剣に耳を傾けて質問できれば、会社や仕事への理解度はぐんとアップするはずです。

 大手製薬会社に入社した先輩は、「教えて!先輩」のコーナーでこう語っています。
 「会社説明会では、最前列に座ることを目標にしていました。疲れのあまり、ついつい居眠りをしてしまわぬよう、緊張感を持ちたかったからです。最前列という一番目につく席に座ると、身が引き締まる思いがあって、最後まで真剣に話を聞くことができました。また一方で、必ず質問をするように意識していました。真剣に話を聞いていたからこそ湧いてくる疑問を、企業の人にぶつけることで理解が一層深まり、その後のESや面接の役に立ちました。ただ、質問が思い浮かばなかった場合は、むやみに質問するのではなく、他の学生の質疑応答に耳を傾けていました」

 一色さんも話しているように、大学の授業などで積極的に発言したり、教授に質問したりして、ふだんから「質問力」を鍛えてください。

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